善通寺市議会 > 2012-03-13 >
03月13日-02号

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  1. 善通寺市議会 2012-03-13
    03月13日-02号


    取得元: 善通寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-19
    平成24年 3月定例会        ┌─────────────────────┐        │      平成24年3月定例会      │        │  善 通 寺 市 議 会 会 議 録  |        │       3月13日 (火)      |        └─────────────────────┘                午前 9時0分 開議〇出席議員 16名 1 番      氏 家 寿 士   │   10 番      児 玉 敏 市 2 番      寿賀崎   久   │   11 番      内 田 信 吾 3 番      大 西 智 晴   │   12 番      大 平 達 城 5 番      中 村 晋 章   │   13 番      林 野 忠 弘 6 番      田 中   渉   │   15 番      関   清 伸 7 番      内 田   等   │   16 番      芝     昇 8 番      真 鍋 美代子   │   17 番      長谷川 義 仁 9 番      大 西 富士子   │   18 番      上 田 博 之   ──────────────────────────────────〇欠席議員 なし   ──────────────────────────────────〇説明のため会議に出席した者 市長         平 岡 政 典 │ 市民部生活環境課長  上 田 英 雄 副市長        杉 峯 文 昭 │ 市民部未来クルパーク21所長                    │            山 根 政 徳 教育長        森   正 司 │ 健康福祉部保健課長  川 西 謙 二 総務部長       山 下 卓 延 │ 健康福祉部社会福祉課長斉 藤 英 樹 市民部長       池 脇 貴 司 │ 健康福祉部高齢者課長 竹 森 千 津 健康福祉部長     楠 木   均 │ 農林水道部水道課長  安 藤 美 昭 農林水道部長     山 野 和 秀 │ 農林水道部土地改良課長竹 森 博 史 建設経済部長     石 井 秀 文 │ 教育委員会教育総務課長渡 辺 公 照 消防長        山 崎   学 │ 建設経済部商工観光課長笹 川 龍 一 総務部総務課長    櫛 田 真 作 │ 教育委員会生涯学習課長岸 上   博 総務部総務課主幹   三 原 孝 仁 │   ──────────────────────────────────〇議会事務局出席者 事務局長       山 口   剛 │ 係長         櫛 田 隆 夫 次長         亀 山 貴 之 │   ──────────────────────────────────〇議事日程(第2号) 日程第1 会議録署名議員指名について 日程第2 一般質問   ──────────────────────────────────〇本日の会議に付した事件 日程第1会議録署名議員指名についてから日程第2一般質問まで   ────────────────────────────────── ○議長(氏家寿士君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員指名について ○議長(氏家寿士君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。 署名議員には、林野忠弘君、関清伸君を指名いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 一般質問 ○議長(氏家寿士君) 日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 質問、答弁ともに簡潔明瞭に発言されますようお願いしますとともに、通告範囲を超えた発言はされませんよう、あわせてお願いいたします。 まず最初に、真鍋美代子君。             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) おはようございます。8番真鍋美代子でございます。 これから通告に基づきまして質問させていただきます。大きく分けて一問一答にさせていただきます。 まず最初に、資源ごみリサイクル事業についてお尋ねします。 資源ごみリサイクル事業は、環境推進連合会会長様始め、市民の皆様の御協力をいただき昭和53年から実施し、地区ごとに資源ごみ還元金をいただいております。 そこで、昨年10月決算審査特別委員会で資源ごみの還元金を各地区等に還元するために幾らの事務費が必要でしょうかとお尋ねすると、わかりませんとの答弁でした。還元金の事務は、どこが行っているのでしょうか。リサイクル事業は、今までに約4億5,000万円の還元金があったようです。売却代は、全て還元しているのでしょうか、あわせてお尋ねします。 また、監査委員さんは監査をしておられますかとお尋ねしたところ、していませんとの答弁でした。監査委員さんが、監査をしない理由は何かおありでしょうか、お尋ねします。 透明性を確保するため、監査委員さんに監査をしていただくことも必要ではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねします。 ◎市民部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 市民部長             〔市民部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎市民部長(池脇貴司君) おはようございます。 真鍋議員さんの資源リサイクル事業についての御質問にお答えいたします。 資源リサイクル事業は、議員が今申されましたように、本格的には昭和53年から捨てるごみでも生かせば資源を合い言葉に、住民参加のリサイクル運動を展開する中で、環境推進連合会を始め、市民皆様の御協力により実施いたしている事業であります。 市民の皆様には、資源になるごみの分別をお願いいたしますとともに、環境推進会の皆様には集積場での分別のお手伝いや管理をしていただくことにより、ごみの資源化を図ってまいりました。当初から、分別収集に伴い発生いたします資源ごみの売却代金につきましては、地元へ還元するという考えのもと毎年各地区に還元いたしております。 資源ごみの売却処理等の取り扱いにつきましては、善通寺市資源リサイクル事業推進委員会会則により、善通寺市環境推進連合会の会長をもって組織する資源リサイクル事業推進委員会において、適正な価格の決定及び売却を行い、事務局は市民部ミラクルパーク21内に置くとされており、売却代金については市と環境推進連合会との覚書により、環境推進連合会の収入とする旨が締結されております。 資源ごみの売却代金につきましては、善通寺市のホームページにも還元金一覧表として掲載させていただいておりますが、事業推進委員会の運営事務費を除いた全額を8地区それぞれの環境推進連合会と幼稚園、小学校に還元いたしております。 その会計につきましては、環境推進連合会が選任している幹事4名に毎年度監査をお願いしているところであります。平成22年度決算で申しますと、還元金の総額は1,884万1,000円余、事務費につきましては95万6,000円余でございます。事務費の内容につきましては、傷害保険等代金約15万円、各地区周知会助成金12万円余、資源ごみ巡回指導等手当22万円余、報償費4万5,000円、研修費35万円余、還元金振込手数料2万6,880円を含む役務費が4万円余、会議費1万6,000円余などとなっております。 また、8地区の還元金の使途につきましては、それぞれの環境推進連合会にお任せしており、各地区連合会で会計処理及び監査を行い、総会で報告されているところであります。 次に、市の監査が必要ではないのかという御質問でございましたが、今申し上げましたように、従来住民参加のリサイクルとして住民主体の事業を展開してまいりましたこともあり、売却代金につきましては覚書により環境推進連合会の収入とされており、市の会計を通さず直接環境推進連合会に入金されているため、市の監査は実施いたしておりません。監査に関しましては、先ほども申し上げました環境推進連合会が選任している4名の幹事において、毎年度適正な監査が実施されていると存じます。 以上でございます。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) 御答弁ありがとうございました。 このことについて再質問をさせていただきます。 市の会計を通さないからといって監査をしないのでは、市民から疑われるおそれがあると思うので、再考してぜひとも監査委員さんに監査をしていただくよう切望いたします。 次に、西谷川の川藻異常発生の原因についてお尋ねします。 市政懇談会において、筆岡地区と吉原地区の境にある西谷川に川藻の異常発生があり、原因を特定するのは困難であるとの回答ですが、近年になって川藻の異常発生が見られるようになった、その原因の一つとして考えられるのは、市民集いの丘公園においてイベントが開催された際に多くの入園者があり、浄化槽の処理が十分に機能していないのではないかと考えられます。昨年末の懇談会では、3月と8月に水質調査をしたとのことでしたが、イベント前後の調査をしていますか。していないのであれば、調査をして結果を公表するべきではないでしょうか、あわせてお尋ねをいたします。 ◎市民部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 市民部長             〔市民部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎市民部長(池脇貴司君) ただいまの西谷川の川藻異常発生の原因調査についての御質問にお答えいたします。 今回の御質問につきましては、昨年暮れの吉原地区での市政懇談会におきまして、地元の水利組合から同様に要望をいただいたところであります。その際に申し上げましたことは、議員が先ほど質問の中で触れられたとおり、その主たる原因が何かとなりますと、それを特定するのはなかなかに困難でないかということであります。 川藻の発生につきましては、一般的には水中の窒素化合物や燐などの濃度が増すことで、河川自体がいわゆる栄養が富むと書きますが、富栄養化していくために起こってくるものと言われております。その原因につきましては、浄化槽からの排水、生活雑排水、植物のために施した肥料が雨水と一緒に川に流れ込むことなどで起こるもので、日常生活や産業活動の影響によるものが多いと言われております。 ちなみに、今回の御質問では、「善通寺五岳の里」市民集いの丘公園の浄化槽に起因するのではとの御指摘でございますが、現在公園内には202人槽と64人槽の浄化槽を設置いたしております。この浄化槽に係る管理につきましては、いずれについても毎月2回の保守点検を実施し、あわせて公園からの流出口での水質調査を行っております。また、法定点検につきましても年1回実施いたしており、これまでには異常数字等の報告は受けていない状況であります。 なお、水質調査をイベント直後に実施できるかどうかにつきましては、委託業者と協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) このことについては、川重団地の5棟がもう既に市のほうで買われているように、そちらの方のお水も流れてきていませんので、それで発生するということを注目していただきたいと思います。それで、イベント直後の検査は何かやりにくいとか言いよりましたけど、それはちゃんとしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。これは、要望としておきます。 次に、市民会館駐車場の管理のあり方についてお尋ねします。 このことについては、昨年8月3日の教育委員会の議題として話し合われましたので、傍聴させていただきました。その際、不法駐車をされている人、多くの人たちの把握状況を精細に話されましたが、以後不法駐車をしないようどのような対策や協力依頼の努力をされたのでしょうか、お尋ねします。 本年2月の「広報ぜんつうじ」に、平成23年度定期監査前期分の監査の結果が公表され、市民会館駐車場の適切な管理ができるような対策を検討されたいとの指摘事項でした。そこで、改善措置は本年1月から3月まで、試験的に仲善広域シルバー人材センターに委託し、市民会館に御用のない方の不法駐車をなくするように注意指導を実施したいとのことでしたが、1月は駐車場管理をなぜしなかったのでしょうか。広報をご覧になられた皆さんにどのように御説明をされたのでしょうか、あわせてお尋ねします。 また、幼稚園、小学校、中学校の図書費の執行率も低いことが指摘されています。改善措置については、学校にも責任があるかのように受け取られるような文言でした。また、昨年9月定例会の一般会計補正予算のうち、子ども農山漁村交流事業についての質疑でも、この事業が中央小学校に決まった理由を説明した際、その責任を各小学校長に転嫁する言動がありました。先生の指導監督をしている教育委員会が、責任ある態度をとるべきではないでしょうか、お尋ねします。 ◎教育長(森正司君) 議長
    ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 真鍋議員さんの市民会館駐車場の管理のあり方等についての御質問にお答えいたします。 市民会館駐車場の適正利用策につきましては、議会や監査委員から種々の御提言、御指摘をいただきましたが、管理人の手配のおくれからスタートが2月になってしまいました。今後は、予算措置をいただいた段階で早期に事業開始ができるよう努めなければと反省しております。 また、図書購入につきましても、図書の選定に手間取り執行率が低いとの御指摘、せっかくの予算が生かされていないとの御指摘、真摯に受けとめ改善していかなくてはと反省しております。次年度は、図書選定方法を大幅に改善してまいりたいと考えております。 学校運営につきましても、教育委員会があらゆる点で責任を持つべきとの御指摘も、しっかりと受けとめさせていただきたいと思っております。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) 済いません、最初にお尋ねした答弁がございませんので、最初にした質問の御説明をお願いします。 ○議長(氏家寿士君) 協力依頼のことですか。             (8番真鍋美代子君「そうです」と呼ぶ) ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 大変失礼いたしました。 協力依頼につきましては、市民会館の職員が時間を決めまして、定期的に駐車場を巡回して御用のある方、ない方のことをお尋ねいたしております。 それから、2月の初めからは、月曜日、水曜日、金曜日の10時30分から15時30分の間、シルバー人材センターから来ていただきました3人の方が、2人体制で交代で指導に当たっていただいております。そして、東側の入り口を閉鎖しまして、西側の入り口だけをあけまして、西側の通路の中間あたりにおいてお一人お一人にどちらへの御用でしょうかというようなことを尋ねさせていただいているところであります。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) このことについて再々質問をさせていただきます。 最初の協力依頼というんは、8月3日の教育委員会の議題として話し合われた際の傍聴の際には、隣の四国学院の生徒さんがたくさん、60人ほどっておっしゃりよったと思うんですが、四国学院へのしないように対する御依頼とか、同じくしている商工会議所の職員さんにも市の職員さんと同じように他の場所に駐車をしていただきたいというような、そのようなお願いのことをお尋ねしています。 それと、職員がしたというんは、そら当然するべきだと思います。その際の8月3日に、皆さんの前でお話しされたその内容について、要所要所への依頼をしているかということをお尋ねしていますので、御返答をお願いします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 四国学院のほうには、再度学生さんたちに駐車をしないようにというお願いをしたところであります。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) 再々再はできませんので、もうそれは次回にして、次の質問をさせていただきます。             (「構んよ」と呼ぶ者あり) 構んのですか。そうしたら済いません、質問させていただきます。 なぜ、商工会議所さんの来客用はだめですけど、職員さんにお願いを、職員さんとライオンズクラブさん、ロータリークラブさんの職員の通勤者の移動に、どのように御依頼をなさいましたか、お尋ねします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 大変失礼いたしました。 商工会議所、それからライオンズ、ロータリークラブ等につきましては、枠を決めて、そちらに駐車をしていただくようお願いしているところであります。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) その枠ですが、前年の8月から新しく設けたようなことはないと思います。以前からずっとしていましたので、同じように市民のために御協力をしていただく必要はあると思います。それらに力を入れていただければ、管理人を置く必要はないのではないかと考えられますので、これは要望といたします。 次に、女性防災士の育成についてお尋ねします。 来年度から、自助、共助の活動を実践し、災害対応を適切に行う防災リーダーとして防災士の育成をされるようですが、その際被災時に避難所では女性ならではの悩み事、例えば病人や妊婦さんに対する配慮、授乳室がない、仮設トイレの問題などが多くありますが、男性だけのリーダーではそうした女性の悩みが言いにくく、また気づいてくれないなどの課題が考えられます。そうしたことから、女性の意見を反映させるためには、女性の消防士も防災活動に携わることが必要であると思いますので、ぜひ女性の防災士の育成もお願いしたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねをします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) おはようございます。 真鍋議員さんの御質問にお答えを申し上げます。 女性防災士の育成についてということでございます。 御指摘のとおり、地域の防災力の向上にはリーダー的な存在が不可欠でございます。特に、防災士に対する関心が高まっておるところでございます。 先日の予算特別委員会でも御説明させていただきました。新年度におきましては、防災士資格取得に必要な講座の受講料等につきまして、助成をすることを盛り込んでおるところでございます。 女性防災士の育成でございますが、この受講に際しての助成ということで応募をしていただく予定でございます。女性がその資格の取得に自ら名乗りを上げていただくということが望ましいのではないのかなと思っております。あくまでも個人の資格でございます。女性であろうと男性であろうと、地域のみんなを守っていこうという意欲のある方に資格の取得をしていただきたい、このように思っておりますし、そのための助成でもございますので、市といたしましては女性の方からの積極的な申請が数多くあることを期待をいたしておるところでございます。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) このことについて再質問させていただきます。 女性の応募がなければ、市の職員の女性の方の育成はされないのでしょうか、お尋ねします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 これは、たとえ市民の方から女性防災士の申請があろうとなかろうと、市は市でやはり職員の中で防災士の資格を持っておる者の育成というのも大事であろうかと思います。それは、人事当局のほうでそういったことを進めていきたいと思っております。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) 前向きな御答弁ありがとうございました。よろしくお願いします。 次に、「広報ぜんつうじ」についてお尋ねします。 このことについては、平成22年12月定例会で質問させていただきました。内容は、高齢者に向け活字を大きくして読みやすい広報にしていただきたいとお尋ねしたところ、紙面のページ数、また原稿料等の関係もございます。今後、検討させていただきたいと思いますとの答弁でした。再質問で、紙面等の関係と言われたので、大きくはできないのであればインクを濃くしていただきたいという要望も届いておりますので、インクを濃くしていただきたいとお尋ねしたところ、これは現在薄いというように考えておりませんが、検討させていただきたいと思いますとの答弁がありました。その後、どのように検討され改善したのでしょうか、お尋ねをします。 先月、善通寺市議会基本条例に基づき、市議会報告会を開催した際、広報を読まない、文字が小さくてページ数が多過ぎて読む気になれないとの声もあるということを耳にしましたが、今後はどのように工夫して市民に情報等をお知らせするのでしょうか、お尋ねします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 「広報ぜんつうじ」についてお答えを申し上げます。 平成22年12月定例会におきまして、真鍋議員さんからの「広報ぜんつうじ」に関する御質問に対する答弁におきまして、活字を大きくすることあるいはインクを濃くすることについての検討をし、今後とも読みやすい紙面づくりに心がけたいといった趣旨の御答弁をさせていただいております。 御承知のとおり、市の広報紙は市行政のさまざまな情報の中から、市民の皆様にお知らせをすべき情報を限られた紙面の中でお伝えしなければならない、大変重要な役割を担っております。本市では、さきの真鍋議員さんの貴重な御提言を始め、さまざまな御意見を伺い、また参考にさせていただきながら、常によりわかりやすく、またより読みやすい紙面づくりに日々努力をいたしておるところでございます。 御指摘をいただきました活字の大きさやインクの濃さといった部分につきましては、紙面のレイアウト、全体の印象にも大きく影響を与えますことから、毎回の広報紙の編集に当たっては特に意を注いでおり、印刷業務の委託先である専門業者の方とも意見を交わし、検討を重ねた結果として現在発行しているものになっているところでございます。 次に、広報紙のページ数についてでございますが、現在の広報紙はかつては別の印刷物として発行されておりました、例えば、市議会が発行されております議会だよりや市連合自治会が発行されております連合自治会報といった刊行物につきまして、行政改革の流れの中で「広報ぜんつうじ」に統合いたしまして、一元化を図りました。また、冊子としての機能の向上として、ホッチキスにより中とじといたしました関係から、ページ構成が4ページ単位となりました。さらには、時代のニーズとともに市民の皆様にお伝えしなければならない情報が、年々増えていることなどの理由から、現在のページボリュームとなった経緯がございます。 日ごろ広報紙に対しましては、ページ数が多過ぎて読む気にならないといった内容の御意見をいただいたことは、これまでは特にはございませんが、今回真鍋議員さんの市議会報告会で寄せられた貴重な御意見の一つとして承りたいと、このように思っております。 なお、御承知のとおり広報紙はお伝えしなければならない情報、見やすい紙面とするための活字の大きさとの兼ね合いから、ページ数を抑えることは相互に相反するといった要素もございます。これら要素のバランスを十分に調整しながら創意工夫を凝らし、より多くの方に親しまれる広報紙づくりに引き続き努力を重ねてまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ◆8番(真鍋美代子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 真鍋美代子君             〔8番(真鍋美代子君)登壇〕 ◆8番(真鍋美代子君) 前向きな御答弁ありがとうございました。 これからは、市民が読みやすい、わかりやすい広報にぜひしていただきたいと思いますので、要望とさせていただきます。よろしくお願いします。 これで私の一般質問は終わります。 ○議長(氏家寿士君) 以上で真鍋美代子君の一般質問を終結します。 次に、内田信吾君。             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) おはようございます。11番内田信吾でございます。 通告に基づきまして順次質問をさせていただきます。 まず最初に、高齢者対策についてです。 善通寺市も高齢化が進んでおり、最近の死亡届の件数の多さにはただ驚くばかりです。私は、今回この高齢化に向かう社会現象に対し、行政がどう取り組んでいくのかの施策について質問をいたします。 さて、本市では、近隣他市に先駆けて平成18年10月より70歳以上の高齢者に肺炎球菌予防接種費用助成事業を実施しており、長生きを応援してくれると高齢者から大変喜ばれております。さて、制度実施から5年以上がたちますが、この助成事業の実施状況や費用、そして効果はどう変化したと判断しているのでしょうか。 また、日本感染症学会の説明によりますと、肺炎球菌ワクチンが承認販売されている38カ国中、日本を除く全ての国でこのワクチンの再接種が5年ないし6年ごとに繰り返し接種されることが公知のものとなっております。本市が、助成事業を実施してからちょうど5年がたちますが、再接種に対しての助成金実施の計画はしないのでしょうか、御質問いたします。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) おはようございます。 内田信吾議員さんの肺炎球菌ワクチンの実施、2回の実施ができないかということについてお答えいたします。 高齢者に対します肺炎球菌ワクチンの接種は、全ての肺炎を予防するものではございませんが、高齢者の肺炎で最も多い肺炎球菌が原因となって発症する肺炎の予防を目的としております。本市は、平成18年10月から県内の他の市町に先駆けて、この予防接種に対する公費助成を実施してまいりました。助成の対象は、70歳以上の市民で、助成金額は3,000円、1回限りとしております。この1回限りとしておりますのは、当初再接種をした場合に接種部位に強い局所反応があらわれることから、生涯に1度限りで再接種はないものとして取り扱われてきたことによるものでございます。その後、平成21年10月に5年が経過していれば再接種も可能ということになりましたが、助成する回数は変更しておりません。 助成の回数を2回にできないかというお尋ねかと思いますが、現在のところ増やすことは考えておりません。厚生労働大臣の諮問機関であります厚生科学審議会予防接種部会では、成人の肺炎球菌ワクチンを予防接種法の定期予防接種に加える方向で検討がなされておりますので、法改正がなされれば回数も定められ、市町村が法に基づいて実施することとなると思いますので、御理解賜りたいと存じます。 なお、議員御質問の中で再接種の人数でございますが、18年度には593人が受診しております。19年から22年、平均でございますが、約120人、23年度については237人の方が接種されている形になっております。 以上でございます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) 先ほどの答弁で、法律の改正というか、厚労省がその指針を出せば、本市も2回接種を実施するということで理解してよろしいんでしょうか。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) そのとおりでございます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) 結構です。 次に、高齢者をねらった振り込め詐欺や、訪問販売をめぐってのトラブルが後を絶ちません。私のところにも、生活相談が何件も寄せられております。本市として、市民を守るためのサービスとして被害状況を調査したり、被害を防止するため注意を即す広報活動などは実施されているのでしょうか。また、被害者救済の取り組み状況はどうなっているのか、お聞かせください。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 香川県内においての振り込め詐欺の認知件数についてでございますが、善通寺警察署によりますと平成23年中おれおれ詐欺が10件、架空請求詐欺が7件、融資保証金詐欺が7件、還付請求等詐欺が1件、合計の25件。被害総額といたしましては2,420万円であり、本市ではおれおれ詐欺1件でございまして、600万円の被害がございました。また、平成22年中は架空請求詐欺24件、融資保証金詐欺が7件、還付請求等詐欺が3件、おれおれ詐欺が2件、合計の36件。被害総額が、約1,700万円でございました。本市はゼロ件でございました。 数年前まで、被害者の多くは高齢者の女性の方でございましたが、最近は20代から30代の若者が有料サイト未払い名目の架空請求詐欺も依然発生をしており、男女比で申しますとほぼ同数ということでございます。 これらに対する注意喚起等の広報活動につきましては、新聞記事やテレビのニュース等で対処方法等についてもよく知られているところではございますが、いざ自分のこととなると冷静さを欠き、被害者となることがございます。少しでもおかしいと思ったら、最寄りの警察に御連絡をしていただきたいと思います。まず確認、慌てないで冷静にと啓発をしております。消費者に対するポスターやステッカーなどの広報啓発だけでは限界があると考えられますが、善通寺警察署では住民との集会の際には、悪質巧妙な手口や対処法などを周知することや、中央交番等においてミニ広報紙を作成をし、自治会等へ配布するなど行っております。 また、銀行等のATM付近での顧客に対する注意喚起や声かけなどの巡回警備を実施、特に10日、20日及び年金支給日については注意を払い、詐欺被害防止活動に努めております。参考までに、昨年7月JA与北支店において、60歳代女性の方の様子がおかしいことに気づき、架空請求詐欺を未然に防ぐことができております。 次に、特定商取引法にかかわる事業者による違法、悪質な勧誘の行為等につきましては、取引の累計から、1、訪問販売、2、通信販売、3、電話勧誘販売、4、連鎖販売取引ほかがございますが、中讃県民センターによりますと今年度12月末までのこれらに関する相談は、本市では155件、これは県内全相談件数の約4%弱ほどでございます。契約金額は、1億6,675万円余でございます。相談件数は、年々減少しております。1件当たり平均金額も約116万円と減少しておるところでございます。 これらの悪徳商法等に関して、市におきましては、年数回市広報紙、チラシ等で暮らしのワンポイントアドバイスとして周知、啓発を行っているところでございます。このような事件については、未然に防止をすることが重要であることから、ただいま申し上げましたような消費者トラブル全般に関することにつきましては、香川県の消費生活センター、香川県の中讃県民センター及び善通寺警察署に早目に御相談をいただきたいと思いますし、市におきましては法務管理室のほうで相談業務については行っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) この件については、もう結構です。 次に、生活環境行政で高齢者から寄せられる相談で多いのが、年をとってごみ当番に出るのがつらいという相談でありますが、本市の場合高齢者対策としてふれあい戸別収集制度がありますが、これは集積場まで出しに行くのが困難な高齢者への対策ですが、ごみの当番がきついというのは、集積場まで自分はごみ出しはできるが、夕方や早朝の当番が高齢のため体力がなく、ようできんがという要支援の高齢者のお話ですが、地域の環境推進委員会に任せるよりほかに対策はないのでしょうか、お聞きをいたします。 ◎市民部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 市民部長             〔市民部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎市民部長(池脇貴司君) ただいまのごみ当番がつらいという高齢者への対応についての御質問にお答えいたします。 今、議員が御質問の内容で申されましたように、ふれあい戸別収集とは少し考え方が違いますが、平成23年4月1日付で環境推進委員会に加入している世帯数は9,580世帯、推進委員会の数は379となっております中、高齢者課の資料によりますと本市の65歳以上の単身世帯数は約1,250世帯となっております。こういった状況の中で、先ほど申されましたように、資源ごみ等の当番がつらいという高齢者からの相談や、親族等関係者からの訴えが市民部へも3件ほど寄せられております。当番割などの取り決めに関しましては、各単位推進委員会においてまちまちでありますが、現在のところ高齢者などで当番が困難である方につきましては、親族等による援助や環境推進委員会等による共助をお願いしているところでございます。一部の環境推進委員会では、この問題に対して真摯に取り組んでいただき、アンケート調査等を実施し、体調不良等の高齢者を当番から除く配慮や、仕事等で当番ができなくなったための場合違約金制度を導入するなどの対応を考えているとお聞きしております。 今後におきましては、引き続き地域コミュニティーでの共助をお願いしながら、先ほど申し上げました取り組みなどを参考にさせていただき、環境推進連合会においても当番が困難な高齢者等への配慮や対応をさらに検討していただきますようお願いしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) まず、ごみ出しの場合は当日出しということを市は勧めておきながら、地域によったら前日の夕方も出しているところがあるんですけども、その場合は地域の環推の判断ということでいってるわけですから、こういう高齢者の場合の訴えも、もっとこういう訴えが出ているから検討してほしいということを、市としてやはり環推のほうに言っていただきたいということを、これ要望しておきます。 それから次に、商工行政になりますけども、市内でも増えました高齢者の買い物難民への対策です。本市は、この問題を解決するためにどういう取り組みを計画しているのでしょうか。 まず第1に、買い物難民の定義と、どういうサービスができるかを考えてみますと、高齢者は大きなものや重たい商品を買い物するときは、自分で持ち帰ることができないので、買い上げた商品をまとめて自宅まで届ける宅配サービスの実施。第2に、買い物に出られない高齢者のために、かわって買い物を行う代行サービスの実施、昔の御用聞き制度ですね。それから第3に、お年寄りの集まる場所に商品を持っていき、販売を行う移動販売サービス。山間部や小部落ごとに回る移動販売車を使った現代版行商。第4に、空き店舗や住宅、集会場などの施設を使った購買部門の設立。この4点が、私は考えております。大体、この4点が考えられる買い物難民救済策ですけども、この事業を行うに当たり、行政がどのような支援を行うかが問題となります。 本市には、中心市街地空き店舗等活要支援条例があり、商業活動の促進により中心市街地の活性化を図っていますが、買い物難民が利用し、救済する事業には支援する制度がありません。この際、買い物難民を対象としたサービスを実施する事業者へも空き店舗利用補助とか、移動販売車購入への補助金などの応援制度はつくれないものか、質問いたします。 ◎建設経済部長(石井秀文君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 建設経済部長             〔建設経済部長(石井秀文君)登壇〕 ◎建設経済部長(石井秀文君) おはようございます。 買い物難民のことについてお答えを申し上げます。 現在の買い物難民等の現状につきましては、議員御指摘のように田舎でも都会でも関係なく小売商業の大規模化、あるいは集中化等により、地域の小規模店舗の経営が成り立たなくなり、そこに住む人たちが歩いて買い物に行くことができなくなる、あるいは何らかの交通機関を利用しなければ買い物に行けないという状況が広がっております。議員御指摘のように、こういった状況につきましても、善通寺市も、あるいは香川県でも同様なことというのは、私たちも少なからずそのような心配の声を耳にしております。 そのようなことから、香川県におきましては、24年度から新規事業として買い物難民の対策として、高齢者に対して買い物の代行、あるいは移動販売サービス等を広域的に実施する民間事業者に対して補助金を交付する制度を設けるようでございます。ただ、その補助制度の内容につきましては、まだ明確に示されておりませんので、それは年度が始まってから示されるものと考えております。このような状況の中で、本市といたしましても今後あらゆる機会をとらえて市内の買い物難民の実態把握にまず努めるべきというふうに考えております。その上で、実効性があり、かつ効果的な方法を今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) 市単独では、非常にそら難しいと思いますし、私この質問をするに当たりましてもいろいろインターネット等で調べてみましたら、大型店が閉店するという中で、都市部であっても買い物難民が高齢者を中心に出ておるということであって、高知県なんかでは山間部に回しとったバスを市内のある地域にも回すということでしているらしいんですけども、これはもう民間業者の努力なんですけども、住民のことを考えましたら今後ともやはりその現状を把握して、市単独で難しいかもしれませんので、先ほど答弁がありましたように広域とか、県が音頭をとってもらって、こういう対策をやっていただきたいなと思います。特に、私西部地区なんですけども、本当に食料品店が皆無でありまして、お年をとられた方が本当に自転車しか乗れない、歩くしかできないことは本当に苦労しております。コンビニがあれば利用できるらしいんですけども、コンビニもないいう地域もやっぱり今ありますので、この辺のところやっぱり行政としていろいろ検討していただきたいというふうに思います。 さて次に、水道行政についてです。 東北地方太平洋沖地震以降、さまざまな研究の報告がなされていますが、昨年末政府の有識者会議は南海トラフを震源とする東海・東南海・南海地震が連動して起こった場合、地震の規模は従来考えられているより大きく、マグニチュード9.0級になる可能性があると発表しました。香川県は、全県での県水道への移行を進めたい旨の指針を発表していますが、想定外の地震が本県を襲った場合、香川用水は各所で寸断され、その供給復旧には多大な日数が必要と思われます。香川県民の命の水の供給はとまってしまうわけです。当局は、災害の際の県水道の香川用水の利用の危険性は考えているのでしょうか。また、原水の調達比率はどうなっているんでしょうか。さらに、香川用水が想定外の災害により遮断された場合の原水確保対策を持っているのか、お聞きいたします。 ◎農林水道部長(山野和秀君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 農林水道部長             〔農林水道部長(山野和秀君)登壇〕 ◎農林水道部長(山野和秀君) 内田議員より地震災害により県水道が受水できなくなる危険性について御質問をいただきましたので、お答えを申し上げたいと思います。 まず最初に、本市の水道、平成22年度におけます配水量の内訳を申し上げますと、総配水量は407万4,970トンで、そのうち地下水である自己水源は248万8,269トン、率にいたしまして61%でございます。県営水道につきましては、154万824トンで、率にいたしまして38%、買田池は4万5,877トンで、率にいたしまして約1%となっております。なお、季節によって違いますが、夏季、冬場、それぞれ異なるんですが、おおむね月によって17%から50%を香川用水に依存をいたしております。 御案内のとおり、香川用水は徳島県池田ダムの取水口から阿讃トンネルを通りまして、それぞれの県の浄水場に送水され、そこから各市町の水道へと配水されております。香川用水につきましては、設置後37年余り経過しておりまして、経年劣化とあわせまして地震災害が懸念されることから、独立行政法人水支援機構におきまして昨年11月香川用水の送水をとめまして施設の調査を行いましたので、今後改修工事と耐震化に向けて順次取り組む予定でございます。 また、香川県におきましても東南海・南海地震に備えまして、浄水場や送水管の耐震化を急いでおり、これらが完了いたしますと災害によって県水が受水できなくなる危険性は低減されるものと考えております。しかしながら、昨今全くの想定外のことが起こり得ることから、もし仮に県水が受水できなくなった場合でも、本市の場合地下水源のフル活用とあわせまして、満濃用水、これは水利権の関係で1日1,000トンしかとれませんが、災害時におきましては緊急避難措置といたしまして、水利権以上の取水が可能となりますので、これらで対応していきたいと、このように考えております。また、地震の場合、本市の自己水源であります地下水についても枯渇する可能性もありますことから、1つの水源に偏らず県水、地下水、満濃用水を効率的に活用してまいりたいと、このように考えております。 いずれにいたしましても、本市の水道施設が被害を受けては市民に水道を供給することができませんので、引き続き本市の浄水場、配水池、配水管の老朽化の更新、耐震化に向け努めてまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) ありがとうございました。 次に、生活環境行政についてです。 他市に誇れる分別収集を実践する本市ですが、最近のごみの出方はどうなっているのでしょうか。その種類別収集量状況をお聞かせください。 また、この種類別のごみの出方は、有料ごみ袋の売れ行き状況と比例している面もあると思われますが、ごみ袋の1袋当たりの仕入れ値と売り上げの状況は比例しているのでしょうか、お聞きいたします。 ◎市民部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 市民部長             〔市民部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎市民部長(池脇貴司君) ただいまのごみの出し方の現状と有料ごみ袋等の現状についてお答えいたします。 初めに、ごみの出し方の現状でございますが、燃えるごみの集積場への出し方の現状につきましては、収集日以外の日や収集車が収集した後に出される方がやはり数人おられますが、環境推進会の当番の方や役員の方が自宅に持ち帰るなど、一時的に保管していただき、再度指定日に出し直しをしていただいております。また、燃えないごみの現状につきましては、指定ごみ袋に入らない粗大ごみや家電リサイクル法で指定されております家電品などが、1カ月に二、三件ほど違法に出されております。最終的には、ミラクルパーク21にて処理をいたしております。また、資源ごみ及びプラスチック製容器包装につきましては、当番と役員の方々による分別指導によりまして、適正に出されておる状況でございます。 次に、指定ごみ袋の購入状況及び売上状況につきましてお答えいたします。 21年度における燃えるごみ袋の購入枚数は、特大、大、中、小の合計で84万8,000枚、購入額は465万2,000円余となっております。また、燃えないごみ袋は大と中の合計で18万6,000枚、購入額が139万9,000円余となっております。一方、販売した燃えるごみ袋の総数は84万9,200枚で、販売額は2,454万2,000円余となっております。なお、販売数の差1,200枚についてはストック分でございます。また、燃えないごみ袋の販売総数は15万5,400枚で、販売額が427万1,000円余となっております。22年度におきましては、燃えるごみ袋の購入総数は97万4,000枚、購入額は497万8,000円余、また燃えないごみ袋は購入数13万5,000枚、購入額99万7,000円余となっております。販売実績につきましては、燃えるごみ袋が87万5,800枚で、販売額は2,555万2,000円余、燃えないごみ袋が12万4,000枚、販売額は348万1,000円余となっております。 なお、各種規格の指定ごみ袋の購入枚数につきましては、在庫枚数と新年度1年間の販売数量を予想しながら購入枚数を決め、発注いたしております。年々ごみの減少がありますので、売り上げのほうも少し、発注のほうも少し落ちている状況でございますが、販売手数料5%と消費税分を手数料で組んでおりますので、それを除いた分につきましては市の収益として上がっている現状でございます。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) もうこれ結構です。ありがとうございました。 次、学校給食についてです。 福島原発の事故が、依然として収束されない中で、食品の放射能汚染への不安が続き、放射性物質の検査結果を確かめたいという消費者が増えています。とりわけ、小さなお子さんをお持ちの親御さんの要求は非常に強く、保育所や小学校での給食食材の安全・安心を求める声は本市でも聞こえています。学校給食の安全対策のための放射能測定などの対策は、どのような現状でどうするおつもりでしょうか、お聞きいたします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 内田信吾議員さんの学校給食における食材の安全・安心を守るための対策、放射能測定についての御質問にお答えいたします。 給食センターにおきましては、食材を調理する際には衛生面に配慮し、十分に洗浄し、なおかつ加熱して調理を行っております。また、使用する食材につきましては、毎月入札を行っておりますが、昨年起きました福島原子力発電所の事故以来、安心・安全を第一に考え、東日本産の食材を使用することは控えまして、西日本産のものを使用しているところでございます。しかし、海産物のように、どうしても東日本産を使用しなければならない場合には、とれた時期の確認を行い、3月11日以後の食材は使用していないところであります。 放射能測定につきましては、先ほど申し上げましたように、地元産を中心に西日本産の食材を使用しておりますので現在測定は行っておりませんが、今後のことも考慮しますと、測定器の購入については中讃広域の中で相談し、考えてまいりたいと思っております。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) この中讃広域で共同購入するというんか、ちょっと具体的に買った場合、給食センターを、昔の映画のフィルムみたいにぐるぐる回すようにするのか、それとも市独自で1台は確保するのか、共同購入して1台は確保するのかというところをちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ◎市長(平岡政典君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 市長             〔市長(平岡政典君)登壇〕 ◎市長(平岡政典君) 内田議員さんの再質問でありますけども、中讃広域のほうで今ちょっと正式な名前忘れましたけども、10億円の基金を積んで、その利子部分で今小学生の体育大会とか、各自治体のパソコン教室とかを開いております。この新しい新年度からは、自治体のパソコン教室をもうやめようということで、子ども達の体育の大会、そのようにするわけでございますけども、その分の費用が浮いてまいりますので、丸亀の市長さんのほうからとりあえずは県のほうに補助金が出ないものかどうかということを中讃広域のほうで要望いたしまして、もしそれが出ない場合は食材の測定器というのは、私が調べた範囲では100万から300万ぐらいすると聞いております。そういうことから、各市町が1台ずつ持つのも何かということも考えますので、そういうことから県の補助金の申請ができるまで中讃広域のほうで1台購入して、それを各地区で使っていきたいと、このように今のところ考えております。 ◆11番(内田信吾君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田信吾君             〔11番(内田信吾君)登壇〕 ◆11番(内田信吾君) この質問をするに当たりまして私も調べたんですけども、香川県は国が補助金を出してくれる地域指定から外れてますんで、東京から東のほうになってたと思いますので、これは利用できないと思いますんで、子ども達の食の安全・安心を守るためにもその機器の購入というのも進めて子ども達を守っていっていただきたいと思いますんで、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(氏家寿士君) 以上で内田信吾君の一般質問を終結します。 次に、大西富士子君。             〔9番(大西富士子君)登壇〕 ◆9番(大西富士子君) おはようございます。9番大西富士子でございます。 通告に基づき一般質問をさせていただきます。 初めに、防災会議の委員に女性を登用することについてお伺いします。 東日本大震災から1年がたち、復旧、復興が急がれる一方、全国各地で今回の大震災の教訓を踏まえて既存の防災対策を見直す動きが活発化しています。地域の防災対策に、生活者の声を反映させるためにも、女性の目線は大変に重要と考えます。 国の防災基本計画には、2005年に女性の参画、男女双方の視点が初めて盛り込まれ、さらに2008年には政策決定過程における女性の参加が明記されたことで、地域の防災計画に女性の視点が取り入れられる動きが広がってはいますが、地域防災会議に参画する女性が極めて少ないなど、課題はまだまだたくさんあります。 公明党では、昨年女性の視点から既存の防災対策を見直すため女性防災会議を立ち上げ、10月には全国女性議員が女性の防災行政総点検調査を18都道府県640市区町村の防災担当部局に御協力をいただき実施をいたしました。善通寺市におきましても、御協力いただきました。この場をおかりいたしまして、改めて感謝いたします。 調査の結果については、問いの現在地方防災会議の委員に女性が登用されていますかには、いいえと答えた自治体が44.2%と、多くの自治体でまだ女性委員が登用されていない実態が明らかになりました。また、地方防災会議における女性委員の割合については、ゼロ%もしくは5%未満の会議が3分の2以上を占めることがわかりました。我が善通寺市も女性は登用されていませんでした。また、地方防災計画を作成する際、女性からの意見を反映されましたかの問いについては、はいと答えた自治体は40.9%にとどまり、半数以上の自治体で防災計画に女性の意見が反映されていない実態が明らかになりました。続いて、地方防災計画に女性の意見が反映されていない理由を聞いたところ、116自治体が地方防災会議の構成要件に当たる職責に該当する女性がいなかったと回答、これは委員を構成している各行政の職責、地元企業の代表など、女性がいない場合に女性を加えるような配慮がなされていないことを示しています。善通寺市の場合、防災会議委員には男女関係なく関係各団体等の長を任命していますとの回答でした。さらに、避難所の整備運営に女性の視点や子育てニーズを反映していますかには、いいえと答えた自治体は47.3%に上り、約半数の自治体が避難所の整備運営に女性の要望を反映していないことが判明いたしました。 このように、調査の結果から多くの自治体で女性の視点が欠落している実態が浮き彫りになりました。男性の対処高所からの御意見、女性の生活者としての視点、このどちらもが防災対策には必要ではないでしょうか。備蓄品一つをとっても女性の視点が加われば、被災生活で乳幼児、高齢者、障害者などの災害弱者といわれる人たちにも役立つものを取り入れることができると思います。このことを踏まえ、昨年11月、政府に対し11項目にわたる第1次提言を提出いたしました。年末には、中央防災会議で国の防災対策の基本となる防災基本計画が改定され、一番重要な総則の中に地域の防災力の向上を図るため防災に関する政策、方針決定過程及び防災の現場における女性の参画拡大などが必要と明記されました。また、避難所における女性のニーズへの配慮などが盛り込まれました。この改定を受け、地方自治体ごとの地域防災計画も見直しが検討されていると思います。 そこで、次の2点についてお伺いします。 1点目は、善通寺市地域防災計画の見直しの計画は検討されているのでしょうか、お伺いいたします。
    ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 御質問の善通寺市地域防災計画の見直しについてでございますが、現在本市におきましてもさきの東日本大震災の尊い教訓を決して無にしないよう、他の多くの自治体と同様に見直しを考えており、その作業に当たっては2段階による見直しを予定をしておるところでございます。と申しますのも、第1段階といたしまして、機構改革による組織改編や土砂災害警戒区域の記載など、容易に修正可能な箇所からまず見直しを行い、続きまして第2段階として、国及び県における新たな被害想定等の結果が秋以降に判明することを受けて見直しを行う工程となりますことから、平成24年度から平成25年度にかけたものになると、このように考えております。 ◆9番(大西富士子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西富士子君             〔9番(大西富士子君)登壇〕 ◆9番(大西富士子君) 3・11の四国新聞にですけども、住民の防災意識は180度変わっている、しかし自主防災組織が急増しているんですけども、地域で温度差もあるということで、半数は震災後も活動実態がないということも書かれておりました。やっぱり、これからは意識啓発も大事だと思いますので、住民の意識啓発は考えているか、どうでしょうか。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 まず、自主防災組織でございます。 御案内のとおり、本市では8地区全てに自主防災組織が設置をされておるところでございます。その活動については、確かに格差というのはあるかもわかりませんが、他の自治体等に比べましても本市の自主防災組織は非常に熱心に地域の災害対策に取り組んでおられると、このように認識をいたしております。 それと、市民への啓発等でございますが、正直申しまして3・11までは市としても具体的な取り組みというのは行っておりませんでした。その重要性が、認識がなかったと言われればそれかもわかりませんが、ですからそういったことで、新年度につきましては自主防災組織の育成はもちろん、一般の市民の方についても防災意識を高めていただくために研修会なり、またフォーラムなり、それは取り組んでいきたい、また予算化もお願いをしておるところでございます。 ◆9番(大西富士子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西富士子君             〔9番(大西富士子君)登壇〕 ◆9番(大西富士子君) これは、片田教授っていう方の今回の教訓というところにあったんですけども、日本の防災に欠けているのは自分の命を守ることに対して主体性をなくしていることであると。自分の命であるにもかかわらず、行政に任せきりになっているという面がある。今回、亡くなった方の分布を見ると、ハザードマップの危険区域の外側ばかりであるって、想定に縛られ過ぎたことが大きな反省だと思うと載っておりましたので、やはりもうしっかりとまた防災教育もお願いしたいと思います。地震という天災をとめられない以上、被害をできるだけ軽くする減災への備えは欠かせないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、2点目ですけども、防災会議の委員の見直しについてお伺いします。 善通寺市防災会議の条例には、2年任期と市長の任命によることが明記されていますが、女性を登用するとの明確な記述はありません。善通寺市においても、条例で女性の登用を明確化すべきではないかと思いますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 地域防災会議の委員への女性の登用についてでございますが、今議員がおっしゃったとおり善通寺市防災会議条例第3条第5項の各号の規定におきまして、その委員構成を関係機関の職員の中から市長が任命すると定めておりまして、災害発生時の指揮命令系統の観点から、任命に当たっては各機関の長に当たる方といたしておりますことから、結果として女性の委員の方がおられないという現状となっております。 議員さんの御指摘のとおり、特に災害発生時には女性ならではの細かな視点による考え方、また女性のニーズを把握する上でも女性の積極的登用は当然に必要であると、本市といたしましても強く認識はいたしております。こうしたことから、現行条例の第3条第5項第8号のその他特に市長が必要と認める者の規定によりまして、条例の改正を持つことなく、例えば市内各会の女性の代表者の方などを積極的に任命、登用することなどを考えております。いずれにいたしましても、男女共同参画プランにおいてもうたっておりますように、防災会議だけにとどまらず、各種委員の任命に当たりましても積極的な女性委員の登用について、今後とも十分に配慮してまいりたいと、このように考えております。 ◆9番(大西富士子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西富士子君             〔9番(大西富士子君)登壇〕 ◆9番(大西富士子君) その際なんですけども、調査した団体の約半数は防災会議の委員に女性を登用していると答えていますが、委員数は1人もしくは2人が最も多く、女性の意見がどれほど決定に反映されているかが疑問であるとの声があり、女性委員の数を少なくても全体の3割にすることを、今回11項目の提言の中に入れております。そうしないと、意見が反映できない。このことからも、市としてもぜひ3割入れていただきたい。そして、条例の中に先ほど言われました市長が防災上必要と認める者の文言を加えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それと、もう一つ要望ですが、女性登用の場合、婦人会会長また女性消防団の代表、または婦人防災クラブの代表のほか、職責からの登用、例えば保健師、看護師等、専門家の方が子ども、高齢者、弱者に対して望ましいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、小・中学校に防災の専門知識を持つ職員の配置について、これは要望ですけどお願いします。 1月末に、香川大学危機管理研究センター長の白木渡氏の巨大地震災害に備える想定外災害への対応と題しての講演をお聞きしました。お話の中で、専門家を育てる、いわゆる防災士を育てることが大事である。防災士を1人育てると100人が助かる、1万人育てると100万人助かるとの話をされていました。この防災士養成をできるだけ多くしていただき、地域の安全・安心を考えると小・中学校にも防災の専門知識を持つ防災士職員を配置することも大事なことと思います。配置することによって、防災教育にも力をもっと入れていただきたい。10年たてば子どもは大人になり、またさらに10年たてば親になります。防災を後世に伝える基本的な条件、防災の礎ができると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 続いて、農道の補修についてお伺いいたします。 市民の方から農道の補修をしてほしいとの要望を聞き、土木課に行ったのですが、農道なので市ではできないと言われ、土地改良区に聞けば受益者がいないので工事が難しいと言われました。農道の補修は、窓口はどこに行けばいいのでしょうか。どこがするのでしょうか。財産権者である市のほうでお願いできないでしょうか、お伺いいたします。 ◎農林水道部長(山野和秀君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 農林水道部長             〔農林水道部長(山野和秀君)登壇〕 ◎農林水道部長(山野和秀君) 農道の補修について御質問をいただきましたので、お答えをいたします。 農道とは、御案内のとおり農業を営むために集落と耕作地を結ぶ道路でありまして、地域の農業者や水利組合において維持管理を行っております。また、形状といたしましては、明治の時代からの里道を利用して整備しているものや、新たに圃場整備事業並びに土地改良事業で整備された農道に大別されます。これら農道の敷地は、農家がそれぞれ用地を提供して整備を行ったものであり、なお既存の里道、水路を利用したものも多くあります。 御案内のとおり、里道、水路などの法定外公共物につきましては、地方分権一括法により国から市町村へ譲与されたことから、現在多くの農道が市の所有となっております。しかしながら、所有権が市でありましても道路法が適用されませんので、家を建てたり、開発行為を行うことはできません。したがいまして、農道を整備するためには、土地改良区を事業主体とした土地改良事業で整備を行うこととなっております。 土地改良事業を実施するには、受益者の負担が伴いますことから、関係者に事業の同意を求めております。ちなみに、受益者が複数で幅員が4メーター未満の農道整備に関する事業といたしましては、市単独補助の土地改良事業で取り組むことができます。負担割合は、市の補助率が55%、地元の負担率が45%であります。また、幅員が2メーター以上の舗装事業につきましては、市の補助率が95%、地元の負担率が5%となっております。このように、農道の維持管理については、原則として地元の利用されている方の負担が必要であるということと考えております。 そこで、御質問いただきました、農地もなくなり受益者もいなくなった道路は誰が補修するのかという質問なんですが、基本的には道路を使用されている方に維持管理をお願いしたいと、このように考えております。なお、他市町におきましては、生活道路整備といたしまして工事費の助成を制度化されている事例もあるようですが、本市におきましてはまだそのような制度を設けておりません。したがいまして、従来どおりの受益者、また関係者による負担とさせていただいております。 なお、今後におきましては、農業離れが加速し、受益者のいない農道、いわゆる生活道路が増加することも予想されますので、助成制度のあり方について、これについては市を挙げて検討していく必要があるのじゃないかと、このように考えております。 以上でございます。 ◆9番(大西富士子君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西富士子君             〔9番(大西富士子君)登壇〕 ◆9番(大西富士子君) 今後も受益者がいない農道が増えてきますし、市民の皆様、やっぱり生活道路というのは、特に私がちょっとお聞きしたんでは、学生が常に通ってるんと、それから高齢者の方が通ってる道なんですけども、やっぱりそういう方が利用しておりますので、ぜひぜひ今回考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(氏家寿士君) 以上で大西富士子君の一般質問を終結します。 暫時休憩します。再開は10時35分でお願いします。             ─────────             午前10時21分 休憩             午前10時35分 再開             ───────── ○議長(氏家寿士君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、寿賀崎久君。             〔2番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆2番(寿賀崎久君) 2番寿賀崎久です。 これから通告に基づきまして順次質問をいたします。 初めに、善通寺市立郷土館及び重要文化財について御質問をいたします。 現在より前の郷土館は、旧善通寺偕行社を郷土館として使用していましたが、旧偕行社の保存整備に伴って現在の地、赤門筋に面した旧四国貯蓄の建物に平成17年4月29日に移転、開館をして現在に至っています。 私は、昔から考古資料を含め文化財に興味があり、現在の郷土館へも何回か足を運んでいますが、ひびだらけの建物の現状や、あの狭い展示スペースに比べ一級品の考古資料、それもレプリカ、つまりコピーをした複製品ではなく本物が詰め込まれるようにごみごみと置かれて、今の状況では展示がえも不可能と思いますし、またその考古資料の扱いの粗末さにはびっくりをしています。 初めに、郷土館の建物についてお尋ねします。 この建物は、老朽化が甚だしく、昭和41年の建築で鉄筋コンクリートブロックづくりだそうですが、外部も内部も壁は至るところに亀裂が走り、内部の天井から壁へは大きな雨漏りの跡、展示室の鉄製のサッシは腐食し、そこにも雨漏りの跡、その雨水が展示室の床にたまることもあるそうです。また、水道管の漏水があり、その修理も壁へ塩ビ管をむき出しのままに補修をしています。さらに、漏電も発生したそうで、火災への不安もあります。収蔵スペースには、シロアリ被害もあるとのことですし、もちろん耐震構造のはずもなく、老朽化が激しいため地震に対しても倒壊のおそれがあると思われます。そのような建物に、貴重な資料を平然と展示や保管をしていることに対して常識を疑うとともに驚きを感じます。 以上は、私なりに建物を見た主観を言いましたが、当局は建物の状態をどこまで把握されているのでしょうか。 1点目の質問、現在の建物の状態、現状はどうなっていますか。把握している状況を詳しく教えてください。 次に、収蔵品など文物についてお尋ねします。 王墓山古墳出土の金銅製冠帽を始め、菊塚古墳出土の馬具や武具など、両古墳の副葬品はかなりレベルの高いものですし、現在出土品の保存処理を続けているとのことですが、十分クラスの考古資料と思われます。早く処理を完了し、国の重要文化財の指定を目指すべきと考えます。 また、仙遊遺跡出土の弥生時代の石棺は、入れ墨が施された人面文など、珍しい絵が多くかかれ、この装飾された弥生時代の石棺は国内唯一のものであると伺っています。これなどは、香川県立ミュージアムにレプリカが展示されているほどです。もちろん、郷土館の展示品が本物です。善通寺西遺跡で、完全な型で出土した古墳時代の木製の櫂2本も大変珍しいものです。まだまだ数多くの重要な文化財が収蔵されています。 以上のように、国や県の博物館クラスに展示されてもよいような文化財ですが、余りにも扱いがひどいのではないでしょうか。 現在、善通寺市民会館ロビーの片隅に、磨臼山古墳出土の割り竹形石棺が置かれています。香川県下には、貴重な考古資料が多く残されていますが、国指定の重要文化財に指定されたものは、現在この石棺1点だけです。これとても、大きさや重量の関係で赤門筋の郷土館には運べず、やむなく市民会館へ置いているのではないのですか。または、災害時に建物の倒壊が郷土館より市民会館のほうが危険性が少ないと考えて置いているのでしょうか。もう少し大事に扱えないのでしょうか。当局は、貴重な文物の価値をどれほど認識をしているのでしょうか。 続けて、質問をします。 2点目、風水害や地震を想定した収蔵品、文物への安全対策はどのようにしていますか。 3点目、王墓山や菊塚古墳の出土品などは、国の文化財指定を受ける予定ですか。 4点目、重要文化財の割り竹形石棺の展示の仕方の見直しは、考えていないのですか。 次に、平成21年3月定例会において、真鍋美代子議員の一般質問で郷土館の建設計画について質問をされていますが、当時の来館者や市民からの声として、このような貴重なものをこんな場所に展示しておくのはもったいない、狭いところに展示して、宝の持ち腐れやなあとか、遠方から来られた方に対して施設がみすぼらしくて気が引けると紹介をされています。さらに、新しい郷土館の建設の必要性を訴え、市当局の今後の構想やいつごろ建設を予定しているのかと質問をされています。その質問の回答として、当時の教育長職務代理者の樋笠氏より、現在の老朽化した施設や駐車場の不備につきましては、観光交流センターや南大門広場などの中心市街地活性化事業も見据えながらあわせて工夫できないか、また将来の建て替えの研究も検討課題と考えておりますと答弁をされています。その後、どうなっているのでしょうか。 質問をいたします。 5点目、質問より3年たちますが、現在までの建て替えの研究内容や進展状況を具体的に教えてください。 次に、郷土館開館中の管理や案内は、シルバー人材センターにお願いをしているようです。また、市にも学芸員の資格がある職員が2名いますが、専任ではなく他の業務もされています。本市では、郷土館に所蔵されている数多くの文化財のほかに、大西忠夫先生の漆芸作品や文化庁からいただいた赤羽刀などの美術品も数多く所蔵しております。これらの貴重な文物を、適正に保存管理をする専任学芸員の適切な配置はもとより、次世代へ引き継ぐためにもお二人に続く若い学芸員の資格のある職員の育成も急務ではないかと考えます。当局は、この現状をどのように考えているのでしょうか。 質問をします。 6点目、専任学芸員の配置の必要性をどのように認識をしていますか。 7点目、若い学芸員の育成をどのように考えていますか。また、採用の予定や計画はありますか。 以上、7点の御答弁をお伺いします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 寿賀崎議員さんの善通寺市立郷土館及び収蔵文化財についての御質問にお答えいたします。 まず、1点目の郷土館の建物の状態、現状についてでございますが、議員御指摘のとおり現在郷土館として使用しております建物は、もともとは金融機関の建物であり、旧善通寺偕行社の保存整備に伴い移転を余儀なくされたため、平成17年に現在の場所に移したものであります。手狭な上に、建物の老朽化が著しく、その上雨漏り、シロアリ等の被害が毎年発生し、その都度可能な限りの修繕をしているのが現状でございます。 2点目の風水害や地震を想定した収蔵品への安全対策についてでございますが、現在の郷土館は旧善通寺偕行社を郷土館としていたときと比べますと、面積比で約60%と手狭なため、全ての出土品、考古資料を収納、保管ができません。そのため、王墓山古墳内の収蔵庫、教育委員会事務局内の空きスペースにも分散収納しておりますが、災害発生時等の収蔵品の安全対策は十分とは言えないのが現状でございます。 3点目の王墓山や菊塚古墳の出土品についてでございますが、王墓山古墳出土の遺物には金銅製冠帽を始め、多数の貴重なものが出土しており、郷土館ほかで保管し、郷土館収蔵品については常時公開をしております。考古学の専門家からは、学術的価値が非常に高いと評価されておりますが、国重要文化財として指定を受けるためには、出土遺物の総量などを明らかにする必要があり、全体像の把握には少し時間を要するものと思われます。今後も整理作業等を継続し、その価値を検証した上で、近い将来文化庁に対し指定に向けた御相談を申し上げる時期が来るものと考えております。 また、菊塚古墳につきましては、平成17年までに教育委員会が実施いたしました発掘調査により、王墓山古墳に匹敵する前方後円墳であることが判明しております。現在、古墳自体が未指定であるため、まずは国指定史跡有岡古墳群への追加指定を目指し、準備をしたいと考えております。 4点目の割り竹形石棺の展示の見直しについてでございますが、議員御指摘のとおり、市内磨臼山古墳出土の国指定重要文化財割り竹形石棺につきましては、現在市民会館ロビーに展示しております。これは、移転の際に適当な収蔵場所が見つからなかったことから、当面の間現在の場所に保管、展示しているところであり、適当な場所が見つかるまでは現状のまま保管せざるを得ないものと考えております。 5点目の郷土館の建て替えについてでございますが、郷土館の移転や改築などについては検討課題としてまいりましたが、現在まで具体的な内容には至っていないのが現状でございます。加えまして、市庁舎等の耐震問題など、さまざまな課題を抱えた当市の状況を踏まえた場合、すぐに具体化というわけにはまいりませんが、現在プロジェクトチームで検討中の旧西高跡地の利用も候補の一つとして考えております。 6点目の専任学芸員の配置の必要性についてでありますが、地域の文化財の保護や文化振興の観点からも、学芸員の必要性については十分認識しているところでございます。 7点目の若手学芸員についての育成、採用についてでありますが、学芸員は知識に加え経験が必要であることから、採用後の育成が重要であり、今後新規採用した際には経験を積ませながら研修等もあわせて行い、育成に努めてまいりたいと存じております。 ◆2番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 寿賀崎久君             〔2番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆2番(寿賀崎久君) 再質問をさせていただきます。 1点目の郷土館の現状についてですが、老朽化が著しいのはもう見ただけでわかりますが、もう少し詳しく説明をしていただけますか。 それと、3点目の王墓山や菊塚古墳の出土品についてですが、まず菊塚古墳の国指定史跡から始めるとのことですが、今後の手順を教えてください。それと、今も出土品の保存処理を続けているようですが、あと何年ぐらいかかりますか。また、国の重要文化財指定までは、何年ほどと考えていますか、お願いをします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 寿賀崎議員さんの再質問にお答え申し上げます。 まず、1点目の郷土館の状況、現状についてでございますが、移転当初から既に老朽化しており、サッシや扉があかない、それから屋上部の腐食などがありましたが、応急的な修理を実施して開館いたしたところであります。その後の修繕でございますが、平成20年に2階の収蔵室の雨漏り、平成21年には1階通路の雨漏り、平成22年には1階の北側、遺物収納室のシロアリ被害、平成23年には1階展示室東側及び西側の雨漏り、漏水、漏電等が発生いたしております。その都度、可能な範囲で修繕に努めているところでございます。 もう一点目の王墓山や菊塚古墳の出土品についてでございますが、王墓山古墳出土遺物の保存処理につきましては、市内遺跡発掘調査事業の中で国庫補助金を受けながら年次計画を立てて実施しており、平成20年度から実施しておりまして、現在も継続中でございます。 王墓山古墳出土遺物につきましては、数量が菊塚古墳よりも多量であり、かつ財政的な制約もあることから、今後5年から7年程度はかかるものと見込んでおるところでございます。なお、菊塚古墳出土遺物につきましては、平成16年度から平成20年度までの5年間で保存修理が終了いたしております。 また、資料の整理につきましては、保存処理と並行して順次実施していき、めどがつき次第調査報告書を作成する予定となっております。 今後、国重要文化財の指定に向けたスケジュールにつきましては、報告書を作成し、文化財としての価値を検証した上で、文化庁や県と協議をしていきまして、そうしますとさらに申請まで1年から2年程度かかるものと予測しているところでございます。 ◆2番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 寿賀崎久君             〔2番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆2番(寿賀崎久君) 御答弁ありがとうございました。 現在の郷土館の建物ですが、可能な限りの修繕をしているとのことですが、老朽化の上、漏水のみならず漏電まで発生しているのが事実ですし、さらに面積比で60%のことで、これではまともな展示の仕方ができないのは当然だと思います。また、旧偕行社保存整備のため、応急処置的に当時から老朽化しているのを承知の上、この建物を仮の郷土館にしたとも伺っています。いずれにしても現状を考えると、もう建物としての耐用年数はとっくに終わっていると考えます。 また、菊塚古墳の国指定史跡と王墓山古墳などから出土した文物の国の重要文化財指定を目指す件ですが、この件には先ほど質問しました6点と7点目の学芸員の問題にも関係してくると思います。埋蔵文化財の調査や整理を進める上で、文化財業務に携われる2人の職員の方は、1人の方は別部署、もう一人の方は他業務と兼務しているのが現状ではないのですか。この件に関しては、先ほどの教育長の御答弁に専任学芸員の必要性、さらに若手学芸員の育成は十分に認識をしているとのことでしたので、実現されることを要望いたします。 本市の基本目標や基本施策を示した第5次善通寺市総合計画の第2章の歴史と文化が息づく町の中に、本市は特色ある歴史、文化を有する町であり、今後はこれらをさらに生かして個性的なまちづくり、市民文化の薫り高いまちづくりを一層進めていくことが必要ですと明記をされていますにもかかわらず、郷土館の移転から7年近くたつのに移転や新築などの検討が進んでいない現状は、貴重な文化財へ対する認識の欠如、先人のすぐれた文化に対する軽視、さらに当局の文化財行政への怠慢ととられかねないのではないでしょうか。そうならないためにも、十分な検討を早急に始められることを強く要望します。 また、先ほどの教育長の建て替えや移転に関する御答弁に、現在プロジェクトチームで検討中の旧西高跡地、教室の利用も候補の一つであるとのことでしたが、それに関しては現実的な選択かなと思います。私などは、自衛隊の協力が得られるならば、自衛隊本部の向かいに旧11師団の赤れんがづくりの兵器庫で、現在は倉庫として使われている建物が2棟ありますが、五重塔を背にした景色は絵はがきのようで、1棟でも借りられて博物館や美術館、さらに文化財や美術館の企画展ができるギャラリーに使える場所になれば最高だなと、またそれも候補の一つかななどと考えております。そのよしあしは別として、重要文化財を有する新郷土館ができれば、総本山善通寺にも国宝2点を始め、重要文化財などを収蔵している宝物館があり、これとも連帯をしたり、市内の貴重な建築物めぐりなどを取り入れて町歩きコースをつくり、市民の方や市内の学生はもちろん、教育委員会にも頑張ってもらって、近隣の市町へ本市の遠足を誘致したり、善通寺市から文化を発信できて、さらにまちおこしの一端になればよいなと思っております。郷土館の問題は、旧西高跡地の利用の件が具体的になりましたら、また再度お伺いをしたいと思います。 次の質問に移らせていただきます。 農地・水・環境保全向上対策についてお伺いをいたします。 現在、本市では、市民総参加でつくる豊かな自然と歴史、文化が息づく町を目指して、第2次善通寺市環境基本計画を進めています。平成19年度より8地区において指定を受けて、農地・水・環境の良好な保全と質的向上を図るために、地域ぐるみで効率の高い協働活動を自治会、婦人会、PTA等の支援も受け、さらに農業者は地域ぐるみで先進的な環境保全活動を実施しています。このことは、善通寺市環境保全計画の基本目標2の基本施策7から4に示してあるように、恵み豊かな自然環境との共生に合致するものです。 先般、日本政府は、TPP参加に向けて関係国と協議に入っているとの報道がありました。TPP参加が決定されれば、関税の撤廃により農林産業の衰退を招き、農地保全やひいては水辺の環境保全に悪影響が出ないか危惧をするところです。市民の環境への意識を高めるとともに、市民の住みよい環境を守るため、今後も効果的な活動が各地で展開されるよう、市当局の指導と援助の継続が必要であると考えます。 質問をさせていただきます。 1点目、本年度までの各地の環境保全活動の実態と実績はどのようになっていますか。 2点目、今後の事業の見通しと全市への拡大対策はどのように考えていますか。 以上をお伺いをします。 ◎農林水道部長(山野和秀君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 農林水道部長             〔農林水道部長(山野和秀君)登壇〕 ◎農林水道部長(山野和秀君) 農地・水・環境保全向上対策について御質問をいただきましたので、順次お答えを申し上げたいと思います。 農地・水・環境保全対策事業は、議員御指摘のとおり、農地・水・環境の良好な保全と質的向上を図るため、平成19年度から23年度まで5年間の限定事業として取り組みが始まりました。本市におきましても、水利組合、自治会、子ども会などが連携して、農業用水の泥上げや草刈り、コスモスやレンゲなどの景観植物の植栽など、さまざまな活動を行っており、地域のコミュニティーづくりに一役買うなど、地域で支える農業や環境意識の共有、地域のつながりが強まるなど、大きな成果を上げております。 なお、この事業は本来平成23年度が最終年度でありましたが、国におきましてはこれまでの実績や現場の意見を踏まえ、平成28年度まで5年間の期間延長となりました。また、従来の協働活動支援とさらに支援の拡充を図るため、水路、農道などの長寿命化のための活動強化策として、向上活動支援が新たに創設されましたことは、御案内のとおりでございます。 そこで、御質問の本年までの活動の実態と実績について申し上げますと、事業開始時の平成19年度には活動組織数が6地区であり、地区名は上郷西部、上吉田、下吉田、稲木、村上池、旭で、対象面積が田畑161ヘクタール、支援交付金が730万円でありました。平成20年度には、新たに木徳地区が加わって7地区となり、対象面積が229ヘクタール、支援交付金が989万円、平成23年度には中村町の東下所地区が加わって、合計で8地区、対象面積が243ヘクタール、支援交付金が1,052万円となっています。 次に、今後の見通しについて申し上げます。 2期目が、平成24年度から始まり、新たに原田地区が取り組む予定であります。また、そのほか数件の水利組合から活動内容について問い合わせが来ておりますので、ここらについてもぜひ参加をしていただきたいと、このように考えております。 次に、全市への拡大対策につきましては、現在取り組んでいる面積が市内の交付対象となる農業振興地域内の農地面積のおおむね5分の1程度でございます。まだまだ面積的に少ないことから、地区の活動組織の中心となります水利組合などに呼びかけを行っております。 今後におきましても、善通寺市土地改良区の会合で事業の周知を行うなど、あらゆる機会をとらえて事業の参加を促してまいりたいと、このように考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◆2番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 寿賀崎久君             〔2番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆2番(寿賀崎久君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。 農業を取り巻く諸問題は、農業人口の減少や高齢化などにより悪化をする一方です。さらに、農村地帯への住宅開発などにより混住化が進み、ため池や農業用水等の資源の適切な保存管理が困難になりつつあります。しかし、この政策を進めることにより、農業者だけでなく幅広く市民の方々にも参加をしていただき、水環境の大切さへの理解を深めていただきたいと思います。 また、この事業の推進に当たり、中には参加はしたいが活動報告や経理の書類などが難しいと、参加をちゅうちょする水利組合もあるように聞いております。これなども、市当局の適切な指導があればクリアできるものと考えます。 本議会における市長の平成24年度施政方針演説にも、この事業に取り組むとのお言葉もありますし、先ほど部長の御答弁もあらゆる機会をとらえて事業の参加を促すとのことですので、今後とも当局のきめ細かなさらなる事業の推進を希望しまして、私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(氏家寿士君) 以上で寿賀崎久君の一般質問を終結します。 次に、内田等君。             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) 7番内田等です。 通告に基づきまして一般質問させていただきます。 まず、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律につきましてお伺いしたいと思います。 長い名前ですけれども、この法律は平成23年、昨年成立いたしました。この法律につきまして、趣旨や目的はどういうものなのか、お聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まず、趣旨、目的についてお答えください。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 内田議員さんの御質問の地域の自主性及び自立性を高めるための関係法律の整備に関する法律についての法律の趣旨や目的についての御質問にお答えを申し上げます。 この法律につきましては、平成21年12月15日閣議決定をされた地方分権改革推進計画と、平成22年6月22日に閣議決定をされた地域主権戦略大綱に示された内容を実現するための法律であり、平成23年5月にいわゆる第1次一括法が、8月にいわゆる第2次一括法が公布をされております。この法律により、地方自治体の自立性の強化と自由度の拡大を図るため、既存の法律による義務づけ、枠づけが見直されるとともに、基礎自治体への権限移譲が行われることになるものでございます。 以上でございます。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 この法律が、重要になってまいりますのは、自立性という言葉で言われておりますけれども、いわゆる地方公共団体の実力が試されておるわけでございまして、善通寺市がその取り扱いを間違えますと、いわゆる取り残されてしまうという事態も考えられますので、この法律に対しまして条例制定等は当然必要ですけれども、それに対しては真摯に取り組まなければならないというふうに考えております。 それで、5月に成立いたしました第1次一括法の義務づけ、枠づけの見直し等、条例制定権の拡大が認められまして、41の法律の整理が必要となりました。この中には、いわゆる児童福祉施策の整備及び運営に関する基準の条例委任とか、介護保険法における地域密着型サービスや介護予防サービスに従事する従業員の員数に関する基準や整備及び運営に関する基準、それから公営住宅法における公営住宅の整備基準、道路法における市道の構造の技術的基準など、条例に委任されるものがあります。今議会におきましても、条例の制定や一部改正が行われましたけれども、そこでお聞きいたしますが、第1次一括法では善通寺市に関係するものが幾つあり、それに対する対応はどのように考えているところでございましょうか、お聞きいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 第1次一括法により整備をされました41の法律のうち、自治体への条例委任事項にかかわるものは11法律、44項目ございます。その中には、中核市等の特定の市を対象としたものも含まれておりますので、それらを除くと6法律、12項目が本市に関係をするものでございます。そのうち、公営住宅法に関するものにつきましては、この3月議会に議案を提出をさせていただいております。 その他のものにつきましても、各省庁が策定をしております政省令基準を参考に条例整備の必要性、内容について検討を進め、原則平成24年度の経過措置期間中において本市の実情に応じた条例整備を行ってまいります。 以上でございます。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 順次、整備されることを望んでおきます。 次に、平成28年に成立いたしました第2次一括法、これに対する対応についてお伺いいたします。 第2次一括法では、基礎自治体への権限移譲が47法律、それから義務づけ、枠づけの見直し等条例制定権の拡大が160法律、重複するものが19ありまして、これを除きますと188の法律整備が行われました。この第2次一括法では、善通寺市に関係するものが幾つあり、その対応はどのように考えておるところでございましょうか、お聞きいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 第2次一括法の対応のうち、基礎自治体への権限移譲につきましては、整備をされました47法律のうち市町村へ権限移譲をされるもの、市へ権限移譲をされるものを合わせますと35法律ございます。39項目の事務が、県から市へ移譲されることとなっております。ただし、そのうち9項目につきましては、地方自治法第252条の17の2に基づく事務処理特例制度により、県から本市へ既に移譲を受けておりますので、平成24年4月以降に本市へ新たに移譲される事務は30項目となっております。県からの事務引き継ぎに当たりましては、市、県それぞれの実務担当者による確認、協議を続けており、事務の執行に支障が生じないよう、円滑な移譲実施に努めてまいります。 次に、義務づけ、枠づけの見直しと条例制定権の拡大につきましては、整備をされました160法律のうち自治体への条例委任事項に関するものは23法律、69項目ございます。その中に、中核市等の特定の市を対象としたものも含まれておりますので、それらを除きますと15法律、31項目となっております。そのうち、図書館法に関するものにつきましては、この3月議会に議案を提出させていただいております。 その他のものにつきましても、各省庁が策定をしております政省令基準を参考に条例整備の必要性、内容について検討を進め、原則平成24年度の経過措置期間中に本市の実情に応じた条例整備を行ってまいりたいと考えております。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 県と十分協議いたしまして、事務引き継ぎをされまして、事務処理に遺漏がないようにお願いしたいところではございますけれども、やはり権限移譲に対しまして、県の支援が一体どうなっているのか、その業務を執行するに必要なノウハウや人材、財源など、県のサポートはどのようになっているのかをお聞きいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 県におきましては、第2次一括法を受けて見直しをしております香川県権限移譲推進方針の中で、円滑な法定移譲を図るための支援措置の実施を明記をしております。基本的な支援措置といたしましては、市町職員説明会等の開催、事務処理マニュアル等の作成、条例等の整備にかかわる支援、権限移譲後のフォローアップの4つの措置を上げており、その他特に高度な専門的知識、技術を要する事務につきましては、市町の要請に基づき市町職員の実務研修の受け入れや県職員の派遣等の人的支援に努めるとしております。県市町の関係課ごとに、事務引き継ぎ等の実務的な調整を行うワーキンググループを開催するなど、必要な支援措置が実施されるものと認識をいたしております。今後も業務に支障を来し、市民へのサービス低下を招くことのないよう、必要な支援措置について県に要望してまいりたいと考えております。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 ぜひ権限移譲されますので、事務処理に市民の方が迷惑をこうむらないようにということ、これが一番でございますので、よろしくお願いしたらと思いますが、ただ県からの支援を仰ぐだけではなくて、市の整備体制自身にもやっぱり見直しが必要ではないかないうふうに思っております。 例えば、水道法の水道技術管理者や、平成25年度から施行される社会福祉法人の定款の認可、それから報告聴取、検査、業務停止命令などが市の権限となることのように、業務を遂行するためのノウハウや人材の育成の確保などが重要な案件へなってこようかと思っております。また、社会福祉法人に対しましては、今までばらつきのありました会計基準が統一されまして、昨年7月より1本の会計基準として処理されますことから、そういうことへのやっぱり理解も深めておかなければならないというふうに思っておりますので、このような重要な案件に対しましての対応はどのように考えているのか、お聞きいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 今回、権限移譲されるもののうち、特に体制整備が必要とされ時間を要すると想定されるものにつきましては、平成25年度から施行されることとなっております。県の支援措置といたしましては、必要なマニュアルの新規作成や実地指導等の人的支援が平成24年度中に実施をされる予定であり、本市としてはそのような県の支援措置を適時適切に受けながら、業務遂行のためのノウハウ習得や業務の執行のための体制整備の検討を行ってまいります。 なお、水道法に関する事務につきましては、本市は事務処理特例制度を活用し、県から既に移譲を受けており、支障なく事務を行っておるところでございます。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 既に、できているものもありますので、それにつきましては、またよろしくお願いしたらと思っておりますが、さきに述べました平成25年度から実施されます社会福祉法人に対する検査等の権限を市が持つことになれば、検査を受ける側の社会福祉法人の役員や経営に携わる理事に市の関係者が就任していることについてはどのように考えていくのか、お答えください。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 議員御指摘のとおり、平成25年4月からは主たる事務所が市の区域内にある社会福祉法人であって、その事業は当該区域内のみで行う社会福祉法人は、本市において許可や指導検査等を行うこととなります。本市においては、現在のところ善通寺市社会福祉協議会、善通寺福祉会におきまして、市の関係者が役員に就任をしており、検査等の業務執行に支障を来すおそれがございます。このようなことから、社会福祉法人の役員就任について見直しをしてまいりたいと、このように考えております。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございます。 適正な見直しをしていただきまして、市民サービスが低下せずに、なおかつ市が持つ権限は正確に履行していただきまして、市民サービスの向上に努めていただきたいというふうに思っております。何度も申しますけれども、この法律の活用は自立性ということであれば、自分のことは自分でしなければならないという、いわゆる県や国なんかに頼ることはなく、自分でせいよということでございますので、なお一層気を引き締めて対応しなければならないと思っておりますので、今後の対応をよろしくお願いしたらと思っております。 次に、福祉施策の見直しについて質疑いたします。 4月24日の四国新聞によりますと、高松市の包括外部監査報告が報道されておりました。それによりますと、高松市の包括外部監査で福祉施策全般において148項目の見直しが求められています。特に、市の制度自体が善意を前提につくられているため、悪質な事案に対応できていないと指摘されています。このことを対岸の火事と傍観することなく、本市においても見直しをすべきではないかというふうに思っております。287ページに及ぶ報告書は、高松市のホームページで見ることができますので、ぜひご覧いただき、本市でも同じ状況のものが少なからずあると思っておりますので、そのものにどのように対応するのか、お聞きいたします。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 福祉施策の見直しについてお答えします。 議員御指摘のとおり、高松市が実施しております福祉施策については、本市でも実施している同様の事業が少なからずございます。この場で、本市が実施している事業について、一つ一つ現状をお答えすることは難しいのですが、確かに見直しすべき点もございます。福祉の果たす役割は、特に近年の少子・高齢化、経済の悪化により非常に大きくなっております。逆に、その分何もかも福祉という名のもとに対応することは、財政面からも難しくなってきているのが事実です。そこで、今後本市も高松市の包括外部監査の指摘を一つの参考意見として、福祉施策全般についてもう一度制度の点検から実施したいと考えております。 具体的な例を申し上げますと、本市の福祉施策の重要な課題であります生活保護につきましては、扶助費が予算に占める割合が1割となっており、非常事態であると認識しております。そこで、平成23年度善通寺市生活保護運営基本計画において、特に自立の促進、扶助費の2分の1を占める医療扶助費の適正運営の確保、課税収入一斉調査を実施し、適正かつ速やかな措置と処理を行うなどの重点事項を定め取り組んでおります。しかしながら、高松市の監査報告にもありますように、不正受給があることを前提とした取り組みも必要であります。不正受給実態を把握するため、外部通報による調査の実施や、発見事例の厳格な対応をとるため、債権管理第2課から法的専門的なアドバイスを得ながら、連携して取り組んでまいりたいと存じます。 また、障害者福祉は、これまでの取り組みにより相当充実が図られましたが、中には制度開始当時ほどの効果がなくなったものがないかなどを、高松市の包括監査報告を参考に各種施策を廃止も含め検討したいと考えております。いずれにいたしましても、これまで当たり前のように前例に従って行っている業務をもう一度精査し、見直す必要があると存じております。 以上でございます。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 私、この間、高松市の外部監査の方どなたかは存じてはおりませんけども、非常に中身を見ますと指摘事項には一々うなずくべき点もあったかと思っております。ぜひ見直しを進めていただきまして、市民の利用が必ずしも悪いと言ってるんじゃなくて、適正な見直しで適正な執行をぜひお願いしたらというふうに思っております。 なお、このことは福祉施策にとどまらず、12月議会でも質問させていただきましたけれども、し尿の収集運搬業務委託により、これも善意で基づいて契約をされているというふうに思っておりますので、この際市全体において、やはり制度の見直しを行うべきでないかと思っておりますけども、このことについてお伺いいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答え申し上げます。 これは、12月定例会におきましても御答弁させていただいたとおり、今後必要のあるものについては見直し、総点検を行ってまいりたいと思います。 ◆7番(内田等君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 内田等君             〔7番(内田 等君)登壇〕 ◆7番(内田等君) ありがとうございました。 制度は、必ずしも悪いわけでないんですけども、それを悪用することによってその制度がなくなれば、逆にその制度によって助かっておった市民の方が逆に利用できないということも考えられますので、制度を見直しをし、また今後つくる場合は必ず悪用されないのか、その点も十分注意をしていただいて、これからの善通寺市をよくしていっていただきたいと思っておりますので、そのことをお願い申し上げまして質問を終わらせていただきます。 ○議長(氏家寿士君) 以上で内田等君の一般質問を終結します。 次に、児玉敏市君。             〔10番(児玉敏市君)登壇〕 ◆10番(児玉敏市君) 10番児玉です。 通告に従い、福祉行政、地方分権と保育所最低基準について質問いたします。 2009年10月、地方分権改革推進委員会が自治立法権の拡大による地方政府への実現と題して、自治体の施設設置機関について、我が国が全国一律に縛りをかける義務づけ、枠づけの見直しを発しようとする勧告を行いました。全国市長会も勧告を受け入れる旨の情報がありましたが、その中に保育所最低基準の廃止、条例への委任が含まれています。反対するものではないが、反面国の責任として国民は文化的で最低基準の生活をする権利を有するという憲法の理念を放棄してはならないと思います。 児童福祉法第45条に基づき、昭和23年厚生省令第63号児童福祉施設設置基準がつくられ、保育室は幼児1人につき1.98平方メートル、保育士の配置基準はゼロ歳児、幼児3人につき1名、2歳児6名につき1名、3歳児20人につき1名以上などと細かく示しているが、社会情勢の変化にも対応せず60年間ほとんど改正なく今日に至っているところです。 善通寺市としても、この基準に基づいて運営されてきたと考えます。国の最低基準がなくなることは、地方分権、地域主権という基本的な考え方の中で国の責任があいまいになると同時に、国の財政負担も後退することを考えると、自治体市政による格差が起こり、保育、介護、福祉などに深刻な影響が出ることが予想され、今後の課題として現在香川県中核都市高松市で検討していると聞きましたが、本日は具体的な内容についての質問をしませんけれども、児童福祉と同時に労働現場を見据えた施設管理責任を持つ善通寺市の今後の基本的な姿勢として、条例制定を検討課題にするのかどうか、当局のお考えをお聞きします。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 児玉議員さんの保育所最低基準の廃止に伴う条例制定についてお答えいたします。 国は、地方公共団体が所管する事務について、地域主権改革を進め、公共施設の設置基準等の基準や社会福祉施設の許可、指定等の基準を国が定めるのではなく、国が示す政省令に応じて地方公共団体が自ら条例を制定して定めることとするよう、関係法令の改正を進めております。 保育所最低基準についても、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律において、児童福祉法第45条等の改正がなされ、都道府県、指定都市、中核市等が児童福祉施設の整備及び運営について条例で基準を定めることとされ、都道府県等が条例に定める際の基準として、児童福祉施設最低基準の規定を従うべき基準及び参酌すべき基準に区分する等所要の改正が行われました。 これに伴い、現在香川県高松市におきましては、条例制定の検討を始めておりますが、現在のところその他の県内の市町につきましては、条例化等の規定は予定されておりません。今後の本市における条例化等につきましては、香川県及び県内他の市町などの動向を見据え、関係機関と協議するなど、調整、調査研究をしてまいりたいと考えております。 なお、現時点では、国による法整備の内容が十分に示されておりませんが、仮に国の最低基準が廃止された場合、国が定めた最低基準は利用者や、またその関係者の理解と評価に基づき運用されてまいりました長い歴史がございますので、その最低基準が異なるような条例には、それ相応の実情があり、市民の皆様に御理解をいただけるものでなければならないと考えております。 以上でございます。
    ◆10番(児玉敏市君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 児玉敏市君             〔10番(児玉敏市君)登壇〕 ◆10番(児玉敏市君) もう現在では、まだ未確定という状況だそうですけども、まだ他の自治体も含め、これからの課題となると思われますので、善通寺市としても善通寺自治行政体としての現場がゆとりと責任を持って保育できるよう、条例制定に向けた検討をされるよう要望をしておきたいと思います。 以上、これで終わります。 ○議長(氏家寿士君) 以上で児玉敏市君の一般質問を終結します。 次に、田中渉君。             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) 6番田中渉です。 通告に基づきまして一般質問をいたします。 最初に、保健行政と人事行政につきましてお尋ねをいたします。 私は、昨年の6月定例会において、国家資格を有する専門職員であります保育士、保健師、栄養士などの正規職員の採用に関しての一般質問をいたしました。保育士の雇用につきましては、昨年採用試験を実施し、2名が正規職員として採用されており、来年度からの児童福祉行政の充実に期待を寄せるものであります。 さて、今議会の一般質問は、保健師の正規職員の採用に的を絞りましてお尋ねをいたします。 現在、本市の保健行政に携わる保健師の人数は、保健課7名、子ども課3名、包括支援センター3名の合計13名であります。13名のうち正規職員は5名、非正規職員は8名であり、正規職員の雇用率は38.5%であります。これは、県内の他の7市の中でも最も正規職員の雇用率が低い丸亀市84.8%の2分の1以下であり、本市の保健師の正規職員の雇用率は極端に低い数値となっております。ただいまお示しをいたしました本市の保健師の正規職員の雇用率について、担当部署である健康福祉部は把握しているのか否かを、まずお尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 田中議員さんの保健師の正規職員の雇用率等についてお答えいたします。 議員御指摘のとおり、正規の保健師の割合が低いことは十分理解しております。参考までに申しますと、県内の市の正規の保健師数は平成23年4月1日現在で、高松市が88人、丸亀市が28人、坂出、観音寺市、さぬき市が18人、三豊市が25名となっておりまして、本市と人口規模が類似する東かがわ市でも本市の2倍強の12人となっております。なお、本市の正規保健師数は5人でございます。 以上でございます。 ◆6番(田中渉君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 田中渉君             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) ありがとうございます。 今、部長が述べられましたとおりであります。私も昨年、各他の7市に手紙を送りまして、またそれを送り返していただきまして調べておりますので、その数字は合っているというふうに思います。 本市は、行政改革に着手した平成7年から保健師の正規職員数が減少し始め、17年後の現在、正規職員の雇用率が今申しました38.5%という異常な事態に陥っております。この異常事態を17年の年月が、異常ではなくさも正常であるかのごとく麻痺させて、異常とは気づかずに看過してきたのではないでしょうか。私の目には、この事態が異常としか映りませんが、当局はどのように考えているのか、御見解をお伺いいたします。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 現状をどのように考えているかということにつきましてお答えいたします。 議員御指摘のとおり、正規職員の雇用率が低く抑えられている現状というものにつきましては、御案内のとおり平成7年度から始まりました行政改革の中で、正規職員の採用を抑えてきたことが起因となっております。職員の削減を図るため、毎年度3人から5人の採用となりまして、結果多くの場合一般行政職員のみの採用が続き、保健師を始め専門職の採用がないという状況が十数年続きました。 この間、平成12年には介護保険制度の導入や、それに伴う地域包括支援センターの設置、また制度改正によります各種健診の充実など、業務量が増となりまして、保健師の必要性、重要性が増えてまいりました。これらを処理するため、本来ならば正規の保健師を採用して対応すべきところを、資格を持った嘱託の保健師を雇用し、対処してきたところでございます。しかしながら、雇用の継続性や業務の安定性などに、現在問題が生じているのが現状と言えると考えております。 ◆6番(田中渉君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 田中渉君             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) 先ほども言いましたけども、この38.5%という数字は、私には異常としか映りません。 今議会では、国民健康保険会計の累積赤字を解消し、国保財政の安定的な運営を図るため、国保税率を引き上げる議案が上程されておりますが、当該議案に関しましては異を唱えるつもりはありません。しかし、当該会計の赤字解消のため、赤字が出るたびにその都度税率を引き上げるという策を講じていては、今後の高齢者化率や医療機関の受診状況からも推測して、その場しのぎの施策となることは火を見るよりも明らかであります。国保会計の安定運営には、税率の引き上げもさることながら、市民の健康づくりを積極的に推進して、医療機関にかかる回数を少なくし、医療費を下げる施策を講じることが何よりも重要であり、行政としての先んじて取り組まなければならない施策であると思います。その保健行政の最前線を担う保健師の正規職員の割合が38.5%では、本市の保健行政は崩壊につながる危機的状況にあると言っても過言ではありません。むしろ、崩壊しつつあると言ったほうが適切な表現かもしれません。私は、決して大げさに言っているわけではありません。ある実態を調査した結果を根拠として、健康福祉部にお尋ねをいたします。 平成19年度から平成23年度までの5年間において、退職した保健師の人数をお示しいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 退職した保健師の人数についてお答えいたします。 平成19年度から平成23年度までの5年間で退職した保健師の人数についてお答えします。保健課において6名、子ども課で2名、包括支援センターで1名、合計9名の保健師が退職しております。 なお、雇用形態は9名全員が善通寺市総合サービス株式会社の社員となっております。 ◆6番(田中渉君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 田中渉君             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) お答えいただきましたように、この5年間で実に9名もの保健師が退職をしております。もっと絞り込みまして、この3年間では9名のうち8名が退職しており、そのうち6名は本市の保健行政の中枢であります保健課の保健師であります。その平均勤続年数は、わずか1年10カ月であり、退職者全員が、先ほども部長が答弁されました事業の委託先である善通寺市総合サービス株式会社の社員であります。簡潔に言いますと、善通寺市の保健行政の中枢である保健課の保健師は、この3年間で6名が退職し、その平均勤続年数はわずか1年10カ月であり、退職者全員が正規職員ではないということであります。退職の理由、個人的に家庭的なこともありますが、そのほとんどは雇用条件が十分でなく、また将来展望が開けないがためであり、現状よりもよい雇用条件の職場があればすぐにでも転職、退職をいたします。 約5年前に、こうした事例がありました。29歳になる助産師資格も有した保健師が、総合サービスから本市に派遣されてきました。彼女は、行政の仕事は初めてでありましたが非常に優秀であり、半年もたてば担当の業務を全て理解し、ベテランの保育士も顔負けの仕事ぶりでありました。ところが、10カ月たったときまんのう町の保健師の正規職員の採用試験を受験し、合格して今でもまんのう町で保健師として大いに活躍をしております。後日、当該町長が善通寺からええ保健師をもろうたと喜んでいたことを仄聞いたしました。わずか10カ月でありますが、本市において行政の保健事業を経験し、実績を積んだ、それも優秀な保健師を採用できたとあれば、まんのう町にとっては財産であり、保健行政の進展にもつながるからであります。 現在、本市には8名の非正規雇用の保健師がおりますが、そのうち1名は前例のように香川県に採用され、残念ながらこの3月には退職をすると聞いております。例えが悪いかもしれませんが、行政に関する保健事業のノウハウを本市で学び、これから善通寺市民の保健事業や福祉事業に貢献しようとしているやさきに、他の地方公共団体に嫁に出す、それも貴重な行政経験という嫁入り道具まで用意して送り出しているのが、本市の人事行政の現状であり、保健行政の実態であります。 過去に、美徳のように行われてきたむやみな職員削減やアウトソーシングには終止符を打ち、職員が必要な部署には適正な人員を配置し、削減やアウトソーシングは可能であれば実行するのが本来の行政改革のあり方であると思います。保健師の採用に関する本市の考え方がこのままであれば、同じ状態が繰り返されることは必至であります。私は、本気で保健行政の崩壊を懸念しておりますので、あえて昨年の6月定例会の一般質問と同様なことを申し上げますが、第5次善通寺市総合計画の市民アンケート調査では、市民が行政に求めるものは2位以下を大きく引き離して、健康、福祉の町が断然1位であります。このことを念頭に置いていただいて、保健師の正規職員の採用について当局のお考えをお尋ねいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) お答えを申し上げます。 保健師の正規採用の考え方についてというようなことの御質問かと思います。 御案内のように、本市においては行政改革を進める中で、正規職員の採用については最小限にとどめ、非正規職員及び派遣職員等の力を活用してまいりました。その結果、保健師におきましては、正規職員の割合が38.5%と低い数値まで減少いたしております。保健師という職務は、市民と密接にかかわりを持ち、継続的に取り組まなければならない業務であることは理解をいたしております。また、優秀な人材に長年にわたって市の保健行政に携わっていただくためには、正規職員として採用していくことが大切であるという考え方についても十分に認識をいたしております。 6月の一般質問でも申し上げましたが、今後の職員採用につきましては、退職者数を踏まえながら一般行政職だけではなく、保健師等の専門職もあわせた総合的な職員採用計画、これを前向きに検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ◆6番(田中渉君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 田中渉君             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) ただいまの答弁で、前向きに検討されるということでお願いをしたいと思います。 戦国武将である武田信玄をうたった武田節の歌詞に、「人は石垣、人は城」という一節があります。解釈は、人によってさまざまでありますが、私は「人は石垣、人は城」を家臣や領民は国を守る城であり、家臣や領民が国を栄えさせると解釈をいたします。家臣や領民を職員や市民に、国を善通寺市に置きかえれば、職員や市民は善通寺市を守る城であり、職員や市民が善通寺市を栄えさせるとなり、現在の善通寺市政の運営にも大いに通じるものがあると思います。人材の確保と育成こそが、市勢発展のキーワードだと考えておりますので、つけ加えさせていただいてこの質問を終わります。 続きまして、福祉行政についてお尋ねをいたします。 昨年の12月7日、12月定例会の開会日の審議が終了すると同時に、帰り支度をしている私のもとに旧知の友人が訪ねてきました。彼は、5年前に脳梗塞で倒れて足が少し不自由であり、ろれつも十分に回らず、話し言葉の半分以上が聞き取れない状態であります。その彼が言うには、初めて入った坂出のグループホームからJRに乗って3日ぶりに帰ってきたんやが、駅前の自転車置き場で自転車の預け賃を300円払うた。公共料金は、障害者手帳を見せるとただになるんやが、何で善通寺の自転車置き場は金が要るんか。300円あったら昼御飯にうどんが1杯食べられるのにというものでありました。私は、障害者が本市の公共施設を利用する場合は、利用料金の減免措置を講じているものと思っておりましたので、彼の話を半信半疑で聞いておりました。おぼつかない足取りで彼が帰った後、彼の話の真偽を確かめるため、善通寺市自転車駐車場条例を確認いたしましたところ、障害者の減免規定は言うに及ばず、一般的な減免の規定すらありませんでした。 そこで、本市の他の公共施設、市民体育館、市営野球場、市民会館、鉢伏ふれあい公園などの条例の減免規定を確認いたしましたところ、これらの条例には市長が定めるところにより利用料金を減額し、または免除することができるという条文の一般的な減免措置は規定されていましたが、いずれの条例にも障害者に対する減免規定はありませんでした。 現在、民間や公共を問わず、障害者がインフラを利用する場合には、使用料や利用料金の減免措置が講じられているものが多くあります。その大きな理由は2つあり、1つは経済的負担の軽減、もう一つは社会参加の促進であります。こうした誰が考えても納得できる大義名分があるのにもかかわらず、障害者が本市の施設を利用する場合の減免規定はありませんので、障害者福祉の増進に資するためにも当該規定を制定されてはいかがでしょうか、当局のお考えをお尋ねいたします。何本もの条例を改正するのが事務的に負担になるようであれば、一本の条例にまとめることも可能であると考えますので、御検討いただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 障害者の施設利用料金の減免措置についてお答え申し上げます。 議員御指摘のとおり、障害者が本市の公共施設を利用する場合、条例では障害者に対する利用料金の減免措置の規定はほとんどないのが実情であります。 現在、本市の公共施設におきましては、善通寺市民プール、善通寺市民体育館のトレーニングルーム及び善通寺美術館の3施設においては、条例施行規則で障害者に対する利用料金等の減免措置の規定を設けております。ともに、身体障害者手帳の交付を受けている者と具体的に明示しております。 障害者が、本市の施設を利用する場合の利用料金減免規定の制定につきましては、障害者の経済的負担の軽減を図ることにより、社会参画の促進を推進し、障害者福祉の増進を資するものでございますので、今後他市の状況も踏まえ、また議員さん御指摘の点も踏まえまして、調査研究したいと考えております。 ◆6番(田中渉君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 田中渉君             〔6番(田中 渉君)登壇〕 ◆6番(田中渉君) 今、言われました市民体育館、市民プール、美術館、それぞれ減免規定が、障害者に対してのありますが、ただ市民体育館、先ほど言われましたけども、トレーニングルームだけは減免規定があります。ただし、メーンアリーナ、サブアリーナ、ミーティングルームの規定はありませんので、これも含めてお考えをいただきたいと思います。他の施設、野球場、テニス場、市民会館、駐車場、鉢伏公園、観光交流センターにも減免規定が設けられておりませんので、先ほど言いました障害者の経済的負担の軽減、社会参加の促進という観点からも公共施設の減免の規定を御検討いただけますように御要望いたします。 以上です。 ○議長(氏家寿士君) 以上で田中渉君の一般質問を終結します。 暫時休憩いたします。再開は1時にお願いします。             ─────────             午前11時57分 休憩             午後1時0分 再開             ───────── ○議長(氏家寿士君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 大西智晴君。             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 3番大西智晴です。 通告に従いまして順次一般質問を行いたいと思います。 1点目に、福祉行政についてであります。 まず、市民バス空海号についてお伺いいたします。 本市において、市民の足となっている市民バス空海号については、料金が無料であることや市内一円を連結したコース設定による利便性のよさから、市民特に交通弱者にとっては欠かせないものとなっています。市民から好評な評価を得ている空海号ではありますが、この空海号をもっとよりよいものにするため、改善すべき点は改善していただき、安心・安全の町善通寺市の公共交通の中心として市民の期待にこたえるため、あえて質問をさせていただきます。 昨年の9月定例会に、一般会計の補正予算として空海号の利便性向上を目指し、運行計画の見直しを行い、時刻表等のつくりかえをするための補正予算が計上されました。これを受け、直近の「広報ぜんつうじ」3月号でも路線の一部変更に伴う時刻表の変更が告知されました。また、本定例会開会日の平成24年度施政方針の中でも、市民バスの路線と時刻表の見直しを行い、より一層市民に利用しやすい市民バスとして運行いたしますと市長から報告されました。 そこで、お伺いしたいのは、9月定例会の際に空海号と近隣市町、例えば丸亀市のコミュニティバスとの連絡が可能なバス停において連絡時間を考慮すること、また1日の便数の増便など、公共交通網の一端を担う形で市民の広域交通手段の確保を要望しましたが、今回の改正でどのような点に配慮され、どのような見直しをされたのか、お伺いしたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 大西智晴議員さんの市民バス空海号の時刻表等の見直しについてお答えいたします。 本年4月1日の改正で、まず吉原、竜川コースを走行する1号車と、与北、西部コースを走行する3号車のバス駐車場の出発時間を変更いたします。これは、双方のバスへの乗りかえ時間を考慮したもので、走行時間の比較的長い3号車を先に出発させ、運行時間の比較的短い1号車を後から出発させることで、利用者の多い竜川コースへの乗りかえをスムーズに行うためです。 次に、路線の変更ですが、2カ所実施いたします。1カ所は、市民からの要望があったもので、西部コースの在所自治館前と王墓山古墳前の間の走行ルートを、県道善通寺大野原線沿いに延伸するものです。この変更による停留所の新設はございません。もう一カ所の路線の変更は、与北コースで、中央公民館前から大通り経由で市役所に戻っていた右回りコースを、中央公民館前から荘内線を東進し、市民体育館前を経由して市役所まで戻る路線に変更いたします。また、左回りコースも、隣保館前から善通寺駅前を経由して戻っていた路線を、隣保館前から市民体育館前を経由して善通寺駅前を通り、市役所に戻る路線に変更いたします。この路線の変更により、今まで走行していなかった荘内線沿いの皆様にも市民バスが利用しやすくなるとともに、与北コース利用の皆様の買い物の利便性を図ります。また、それに伴い与北コースの最終便が、ゆったり温泉仙の湯を経由しておりましたが、4月以降は南部コースの最終便が仙の湯を経由して市役所まで戻るコースに変更いたします。 次に、市民バスと近隣市町との連携についてですが、現在空海号運行コース内には丸亀コミュニティバス、JR、高速バス、琴空バスと接続できるバス停留所がございます。特に、丸亀コミュニティバスと接続できるバス停は5カ所ございます。路線の本数が違いますので、全てバスが丸亀コミュニティバスに乗りかえ可能ではございませんが、乗り継ぐことで労災病院にまで行くことができる便もございます。乗り継ぎ可能なバス停留所につきましては、新しい時刻表に明記させていただきますので御確認をいただきたいと存じます。 なお、近隣市町の連携につきましては、今後定住自立圏域協定に基づき実施することとなっておりますので、引き続き近隣市町と連携できる内容を協議し、検討してまいります。 最後に、1日の便数の増便につきましては、乗客数の確認等を実施し、乗客数の少ない便の減便を含めいろいろと検討いたしましたが、課題が多く、現在のところ調整できませんでした。この点につきましては、今後の課題とさせていただきたいと存じます。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。 先ほどの説明でもありましたように、空海号は本議会に上程されています定住自立圏形成協定の中にも主要施策として計上されています。今後も各種施策の中で充実が図られることを期待したいと思います。 次に、同じ空海号でございますが、運行基準、危機管理等についてお伺いしたいと思います。 公共交通機関の利用者は、ほぼ時間どおりに動く公共交通機関を信頼し、利用していますが、公共交通機関とて事故や気象状況の悪化、災害等の発生により運行計画の変更または運休という手段をとらざるを得ない場合もあると思います。空海号の運行について明確な基準があり、運行計画変更や運休を行う場合の判断基準等があれば、お教えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 空海号の運行基準、危機管理等についてお答えいたします。 運行計画の変更、運休の場合の判断基準ということでございますが、善通寺市市民バス運行規則の9条には、天災、その他やむを得ない理由により市民バスの運行に支障を生じたとき、または生じるおそれがあるときは乗車区間を制限し、運行を中止することができると規定しております。しかしながら、明確な基準とはなっておりませんので、昨年度市民バスの運行を現在の事業所に委託する際に、運休の基準を台風等により気象警報が発令された場合として取り扱っております。また、積雪等で運休する場合もございますが、この場合は実際にバスの運行管理者が車で走行してみて、特に大日峠あたりでスリップの危険がある場合には、その連絡を受けた時点で運休を決めております。その際の市民への周知でございますが、現在は市の広報車での周知活動を実施しております。 なお、運休に関することを今までの時刻表に記載がございませんでしたので、4月に改正いたします時刻表には、その点を明記させていただいております。また、道路工事等による走行路線の変更等もございますが、それにつきましては工事日程がわかった段階で変更ルートを検討し、なるべく市民の皆様に御不便にならない路線を決定し、関係するバス停留所とバスの車内にお知らせのチラシを張り、周知を図っております。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) ありがとうございました。 それでは、次の質問に移らさせていただくんですが、空海号について昨年度具体的に運行計画の変更や運休を実施された日付と、それに至った経緯をお教えいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 運行計画の変更と運休の実施日についての御質問でございます。 運行計画の変更でございますが、平成23年6月1日に計画の変更をいたしております。 改正の内容でございますが、南部コースにおきまして石原・三宅クリニック前バス停留所の新規設置と、竜川コースにおきまして金倉寺駐車場前から天満屋前の運行ルートの変更を行っております。また、道路工事、イベント開催等により、運行計画の変更によりますことは、現在までに20カ所ございます。 続きまして、空海号の運休日でございますが、平成23年7月19日、台風6号の影響のため、第2便運行後に運休をいたしました。翌日の20日は、通常の運行を行っております。 続いて、9月2日から3日、台風12号の影響のため、2日午後からの1便まで運行し、その後運休をいたしております。3日は、全便を運休し、4日より通常の運行を行っております。 続いて、9月20日から21日、台風15号の影響のため、20日は全便を運休いたしました。21日の14時より運行を再開しております。 それと、今年平成24年2月3日でございますが、積雪のため9時の便から運休し、午後から運行を再開いたしております。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 先ほども若干御説明があったと思いますが、空海号の運行計画変更や運休が発生した場合、市民等への周知はどのような形でなされておられますか。今の現状を教えていただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 運行計画変更や運休発生時等の市民への周知方法でございますけども、運行計画を変更する場合の周知方法といたしましては、市の広報に掲載しております。また、広報と一緒に時刻表を配布するようにしております。また、道路工事につきましては、先ほども申しましたように、あらかじめ変更ルートを周知するため、関係するバス停留所、バス車内に広告文を張って周知を図っております。 次に、運休する場合の周知方法でございますが、まず台風等の気象警報が発令された場合、これにつきましては広報車による市内広報の実施とともに、バスの停留所にいる乗客の有無の確認、また次に積雪の場合でございますが、広報車による車内広報の実施を行っております。 なお、台風、積雪の場合ともに、運転手から乗客に対して運休する場合があることについて、周知をするよう努めているところでございます。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 運休の周知方法について、今御説明いただきましたが、続きまして空海号の利用者の件についてでございますが、空海号の利用者は一時的な利用の方は少なく、福祉バスの名のとおり高齢者を中心に、定期的かつ規則的に利用されている方が多いというふうに利用者の方からはお聞きしていますが、このような利用状況や内容を当局は認識されておられますか。この辺についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議員御案内のとおり、空海号はやっぱりどうしても交通弱者という方がお使いになることが多いので、そういう意味からしても定期的、規則的に利用する方が多いことということは確認しております。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 確認はされておられるようでございますが、もっと詳しく言いますと、名前までは知らなくても何曜日はどのバス停からあのおばあちゃんが乗ってきて、どこでおり、帰りは何時の便に乗って帰宅するかなど、細かな情報も運行責任者である当局把握しておられますか、そのあたりについて再度お伺いしたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 市といたしましては、市民バスの運行に関しては把握しておりますけども、乗客のきめ細やかな情報までは、残念ながら把握していないのが実情でございます。また、バスの運転手についても、先ほど申し上げましたように定期的に乗られる方がいらっしゃることについては把握しておりますけども、勤務体制上毎日午前と午後で乗務員が交代いたします。また、バス1台につき3人の運転手がローテーションで運行しておりますので、午前中に乗った方の情報は多分午後の運転手のほうは把握できていないのではないかというふうに思っております。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 最後の確認になりますが、先ほど御説明のあった9月2日の運休については、午後からの運休であったと思いますが、このあたり間違いございませんでしょうか。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 9月2日は、台風12号の影響によりまして午後1時の出発の便、これ竜川コースでございますが、天満屋まで向かう、天満屋で13時24分着、これにつきましては運行いたしましたけども、午後2時以降の出発の便以降運休いたしております。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) ありがとうございました。 今、確認させていただきましたように、9月2日は台風12号の接近により、この善通寺でも朝から断続的に激しい雨が降る厳しい気象状況の日でした。そんな中、吉原、竜川コースの空海号に乗り、数名の高齢者の方々がいつもどおり天満屋ハピータウンまで買い物に出かけたそうでございます。そんな天気の日に外に出るなという方もいらっしゃるかもしれませんが、午前中の一般質問でもあったように、買い物難民の買い物がなかなか難しい独居老人の方々も多く、天候が悪いのを承知で日々の買い物に出かけたそうでございます。午前中は、何とか運行していた空海号も先ほどの御説明のように、気象状況の悪化により午後2時以降の便が運休になりました。帰宅するための足がなくなった数名の高齢者の方々が、天満屋ハピータウンに取り残され、帰宅困難者となったようでございます。帰宅困難者となった数名の方々は、皆金曜日の空海号を利用する顔なじみの方々でしたので、この点は非常に空海号が今までそういう意味で定期的に乗られる方が多かったという利点があったというふうには思いますが、何とか皆で力を合わせ、お金を出し合い、タクシーに乗り合わせて無事帰宅することができました。しかし、これが1人で取り残されたと考えると、ぞっとする思いでございます。空海号の運休に伴い、このような事態が発生したことを当局はどのようにお考えか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(楠木均君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 健康福祉部長             〔健康福祉部長(楠木 均君)登壇〕 ◎健康福祉部長(楠木均君) 天満屋ハピータウンでそのような状況が起こったことは、知りませんでした。申しわけございません。 しかしながら、運休に伴い市役所のバス停留所でも数名の市民が待っておられましたので、その人たちに事情を説明し、どうしても他の手段がない方につきましては、職員が自宅まで送り届けました。そういうことからも、他の停留所でもそのような状況が発生していたということは、想像できないこともないというふうに思っております。申しわけございません。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 本当に、真摯なお考えを、今部長言っていただきまして、ここからは提案と要望にさせていただきますが、今回の件を踏まえ、今後は空海号を運行するに当たり、利用する方への適切な情報提供をお願いしたいと思います。と申し上げますのは、先ほど御答弁の中でありましたように、運転手さんから今日はこの後気象状況が急激に変化する可能性があるので、運休になるかもしれませんよとか、また早く帰るようにしてくださいとか、このようなお言葉があれば、その御高齢の方々も乗るのを控えたりとか、また天満屋から1便でも早い便で帰るようにというふうに心がけたと思いますが、残念ながら私が聞いております限りでは、この日に限りましては、その運転手さんから何もそういうお話もなかったし、またその後運休になるような周知もなかったというふうに聞いております。 この件を踏まえまして、今後は利用者に対しまして運休の可能性があるような場合は、利用者が乗るとき、おりるときなど、また乗車中などに車内掲示や、一番簡単なのは声かけなどで運休の可能性があることを周知し、いつもより早い帰宅を促す、また運休になった場合の対応方法などを説明するなど、利用時にしっかりと情報を周知することで、今回のような事態は未然に防げたと思いますので、今後そのあたり不測の事態が起こらないように、当局の適切な対応をお願いしたいと思います。要望とさせていただきます、よろしくお願いします。 続きまして、2点目に総務行政についてお聞きします。 特に、本市の入札制度についてであります。本定例会の開会日に、本会議質疑の中でお伺いした内容と一部重複する部分があるかもしれませんが、質疑では再々質問までしか許されない条件上、委託入札の御説明には私のお聞きしたい本意が伝わっていなかったような御答弁がありましたので、あえて一般質問をさせていただくことをお許しいただきたいと思います。 さて、本市の委託契約、請負契約等については、善通寺市契約規則により、通常一般競争入札または指名競争入札により落札者を決定し、契約を締結しています。また、これらの入札の落札者の決定は、同規則第17条に市長は入札者のうち予定価格の範囲内で最低価格の入札をした者を落札者とするとあります。 そこで、まずお伺いしたいのは、この落札者を決定するために重要な条件となる予定価格についてであります。予定価格は、同規則第3条第3号に予定価格の見積もりを厳正かつ適正に行うこととなっています。また、同規則第11条第3項には、予定価格は契約の目的となる物件または役務について、取引の実勢価格、需給の状況、履行の難度、数量の多寡、履行期間の長短等を考慮して、適正に定めなければならないとありますが、実際どのように予定価格を決めておられるのかを、まずお聞きしたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 3番大西議員さんの御質問のうち、入札制度についてお答えを申し上げます。 御案内のとおり、市が契約を締結をする際の契約金額決定の基準とするため設定をいたしております予定価格につきましては、議員さんが言われましたように、本市契約規則において契約の目的となる物件、または役務について取引の実例価格、需給の状況、履行の難易、数量の多寡、履行期間の長短等を考慮して適正に定めなければならないとの規定に基づきまして設定をいたしておるものでございます。 具体的に申し上げますと、予定価格の決定に当たっては、予算に基づき設計価格の範囲内で本市の契約事例における決定価格を始め、市況が売り手市場であるか、買い手市場であるか、また工期や納期の長短などといった価格に影響を与えるさまざまな条件を総合的に勘案の上、決定をいたしておるものでございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 続けて、質問をさせていただきます。 現在の本市の予定価格は、例えば今も御説明ありましたように、測量設計の場合等でありましたら、国や県が出している設計歩掛かりにより、各単価をまず決定いたします。その単価に設計数量を乗じ、その上に各種経費を上乗せした形で算出された適正な設計額に一定の割合を乗じた、いわゆる歩切りをしたものを予定価格としていると思いますが、間違いありませんでしょうか。 また、もし歩切りをしているのであれば、さき議会で質疑した緊急雇用創出基金事業で実施した埋蔵文化財遺物整理事業は、何%歩切りしたのでしょうか、教えていただきたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 本市の予定価格の設定の際に歩切りをしているのではないかとの御質問でございますが、適正に積算をされました設計金額等の一部を正当な理由なく控除することを、議員さん御指摘の歩切りと言われております。したがいまして、正当な理由なく設計金額等の一部を控除いたします歩切りという行為につきましては、国からも歩切りは公共工事の品質や行為の安全の確保に支障を来すとともに、建設業の健全な発展を阻害するおそれがあることから、厳に慎むものとするとの通知が出されております。 このことから、現在総務部において執行いたします工事施工及び工事に関連した設計委託等に係る競争入札による契約及び随意契約はもとより、各所管課において実施をいたします物品購入、また役務の提供等に係る競争入札による契約等のいずれにおいても歩切りは行っていない認識をいたしております。 なお、先ほど本市の予定価格に関する御説明の中で申し上げましたように、本市の予定価格につきましては、建設工事等の場合で申し上げますと、建設工事積算基準、いわゆる標準歩掛かりにより算出をされます設計金額をもとに、細部にまでわたって決められた積算ルールを用いることによって算出をされます。その結果、求められた予定価格につきましては、結果としてもとの設計金額と比較をしたときに、端数整理等にもよります低い金額となることはありますが、これは正当な理由なく設計金額等の一部を控除することと定義をされます歩切りとは全く異なるものであると、このように理解をいたしております。 次に、御指摘の緊急雇用創出基金事業で実施をいたしました市所有遺物整理業務委託について申し上げます。 本委託事業につきましては、所管課であります教育委員会、生涯学習課において、入札や契約に関する事務の一切を実施をしたものですが、担当課に確認をいたしましたところ、正当な理由なく設計金額等の一部を控除する歩切りは行っていないとのことでありました。 なお、本事業の契約等の状況につきましては、御参考までに申し上げますと、6月補正の際の予算額は2,100万円でございます。予定価格は1,890万円、これは税抜きでございます。消費税等を含めますと1,984万5,000円、約2,000万円でございます。そこで、入札を実施いたしましたところ、落札者の入札額は1,390万円、消費税を含めますと1,459万5,000円の契約金額となったものでございます。その後、業務量増に伴いまして、増額の変更契約を締結をいたしました結果、最終的な契約金額といたしましては1,730万3,000円となり、御案内のとおり本議会の初日に御承認いただきました3月補正予算におきまして、執行予算の残となります369万7,000円を減額したものでございます。 以上でございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 今の御説明で、当初の予定額から精査をして予定額を決めておられるというふうなお話でございましたが、今の緊急雇用の埋蔵文化財の整理事業におきましても、当初予算額は2,100万であったところが予定価格は1,890万ということで、かなり当初の予算額よりは抑えられているというのが現状だろうと思います。これは、一定の割合に対しまして実勢価格を考慮して下げておられるというふうに理解をしておるんですが、この割合が一時期非常に大きく、1割、2割は当たり前のような割合で予定価格を設定されていたというふうになっておったという実情があると思いますが、この辺について再度お伺いしたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕
    ◎総務部長(山下卓延君) 本市の予定価格の設定の際、国や県が定めました標準歩掛かりによって積算をされた設計金額から、さらに一定割合の歩切りを行っているとの理由というようなことの御質問であろうかと思いますが、先ほど申し上げましたように本市の予定価格の設定に当たりましては、適正に積算された設計金額等の一部を正当な理由なく控除します歩切りという行為は行ってはおりません。 本市の予定価格は、先ほど御答弁申し上げましたように、建設工事等の場合で申し上げますと、香川県における標準歩掛かりにより算出をされます設計金額をもとに、過去における同種の工事等の価格、実例や市況における実勢価格等の実績等も考慮いたしまして、求められた単価を始め、工期の長短、工事現場の状況など、細部にまでわたって決められた積算ルールを用いまして、予定価格の設定を行っているものでございます。 したがいまして、本市の予定価格はこうした積算ルールに基づく価格に影響を与えるさまざまな条件を総合的に勘案の上、積算をいたしておるものでございます。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 歩切りという言葉が、適切でないというふうには今の答弁の中で感じておりますが、ただ過去の実績をもとに一定割合を掛けて予定価格を決定しているというふうにおっしゃられましたが、この不景気の中、受託しようと思う業者さんは、1円の仕事でも欲しいために落札率を下げるのは当たり前でございます。しかし、これは苦渋の決断で、デフレスパイラルの根源ともなっております。落札した業者は、仕事をこなさなくてはならないために、経費を削減し、リストラをかけ、従業員の給料を下げる、そして1社、2社と倒産をしていく、このようになっていることを、当局は認識されているかいうのをもう一度お伺いいたしたいし、また同規則第3条第2項には物価の変動、需給の状況、まして経済状況を調査研究することなどとなっていますが、今の入札の現状を当局はどのようにお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 倒産をする企業も見られる、こういった状況の中、今の入札の現状をどのように考えるのかというような御質問かと思います。 御案内のとおり、リーマン・ショック以降の世界的な景気不況によりまして、市内を本店とする長い社歴を持つ有力な建設業者数社が倒産したことを受けまして、我が国の建設業界の置かれている厳しい環境をひしひしと実感をいたしております。建設業にとどまらず、多くの企業の方々が大変難しい経営運営を迫られる中、税収の減収や新たな財政需要の増などにより、本市におきましてもますます厳しい財政状況を迎えておりますことは御承知のとおりでございます。こうした中、建設事業等の執行に当たりましては、限られた財源を最大限に生かすよう、本市では県下の多くの市町に先駆けまして電子入札や総合評価方式等の導入を始めとした競争性、透明性、公平性を確保しつつ、価格と品質が総合的にすぐれた事業を実現するため、日々入札事務の向上を目指しているところでございます。 一方、現下の厳しい経済情勢の中、経済収縮の悪影響を受けやすい中小企業者が多い本市におきましては、市内業者育成の観点から、また国等の契約の方針等も踏まえまして、地元の中小企業者の受注機会の確保についても企業の自主的な努力も促しながら、引き続き特段の配慮をしてまいりたい、こんなふうに考えております。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 今の御答弁の中にもありましたように、本市の財政状況が非常に厳しいというのを理解しておりますし、納得もしております。と申し上げますのも、さきも申し上げましたが市内の業者は赤字経営が続き、数社の大規模倒産もありました。当然、個人税や所得税など、税制面でのマイナス傾向は続きます。このように、公共入札の予定価格が、厳しい、苦しい状況に追い込まれているのも要因の一つと考えております。また、緊急雇用創出基金事業、これは国が多くの雇用を生み出すための事業と位置づけ、平成22年度から3年間の期限を定めて緊急に実施している事業にもかかわらず、本市では本事業の目的、趣旨と逆行するように、競争入札により、さきにお伺いした埋蔵文化財遺物整理事業では、最終的に延べ750人工もの雇用創出がみすみす当局の手によって失われている、これらについて当局はどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 緊急雇用創出基金事業で実施をいたしました市所有遺物整理業務委託事業において、予算の執行残が生じたことに伴いまして、結果として雇用の機会が失われたことについてどのように考えるかというような御質問かと思います。 今回の事業につきましては、年度途中の追加申請であることに加えまして、事業繰り越しができなかったこと、また補助事業であるためさまざまな対象事業の制約があったことなどから、全額補助の有利な事業であったにもかかわらず、予算の一部を減額する結果となりました。 今回の緊急雇用創出基金事業につきましては、平成21年度から23年度までの3年間の事業でございました。一部24年度までの事業もございますが、今後このような同様の事業を実施する機会がありました際には、離職等を余儀なくされた非正規労働者、中高年齢者、未就職卒業者等の失業者に対しまして、次の雇用までの短期の雇用、就業機会の創出、提供する事業を支援するという目的から、また10分の10の補助率でもございますことから、雇用機会の確保の観点にも十分に配慮をしながら、委託契約の際には市の契約規則に基づく競争性のある手続を原則としてはいたしたいと思っておりますが、契約の性質、または目的が競争を許さない等の場合につきましては、競争入札以外の方法、例外的に随意契約、またプロポーザル方式等も含めました多様な発注方法の採用についても検討してまいりたいと考えております。御理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。 ◆3番(大西智晴君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 大西智晴君             〔3番(大西智晴君)登壇〕 ◆3番(大西智晴君) 御答弁ありがとうございました。 ここからは、要望とさせていただきたいと思いますが、いずれにしても厳しい予定価格の確定、またこのような入札制度のあり方は多くの業者を苦しめ、多くの業務に従事する者の利益を損ない、経済悪化を助長する結果となっているものと考えております。競争入札における予定価格の考え方については、国や県と同様に設計額を予定価格とするように、本市においても再考をお願いしたいと思います。 また、特に来年度も一部継続されるであろう緊急雇用創出基金事業、また今後同様な趣旨の事業を実施する場合については、事業の趣旨をしっかりと認識し、適正な予定価格を定め、総合評価方式等のように雇用創出に対していいアイデアやいい提案をするような業者を落札業者とするような入札形態とするとか、また随意契約等により満額に近い委託費で契約できるよう御検討いただきたいと思います。 また、もっと言えば、できるだけ多くの雇用、賃金の向上を目指し、直接雇用できるように本市直営での事業実施についても切に検討していただけますようお願い申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(氏家寿士君) 以上で大西智晴君の一般質問を終結します。 次に、長谷川義仁君。             〔17番(長谷川義仁君)登壇〕 ◆17番(長谷川義仁君) 質問いたします。 去年の6月議会でも質問した点であります。町なかに銭湯、お風呂がなくなって大分時間がたちます。その中で、お風呂を何とかできないんだろうかという声が市民のほうから上がっていました。そこで、6月の議会でその質問をさせていただきました。そのときの御答弁が、今検討いたしますと、検討中であるという話でした。では、いつまでに御検討いただくのかということで再度お聞きしたところ、今年度いっぱい、つまりこの3月いっぱいということに検討結果を出すということでありました。その間、どのような動きにあったのか、寡聞にして私の耳のほうには届いてませんので、その検討結果及び現状がどうなっているかということをお尋ねいたします。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 今、長谷川議員さんの御質問にございました、昨年6月の定例会におきまして、高齢者対策の一つとして町なかにおいてお風呂をというような件であったかと思います。 議員御指摘のように、その検討の期限といたしましては今年度、23年度末までに行う旨の御答弁を私もいたしております。しかしながら、その後御承知のように本庁舎建て替えなどの5つの喫緊の課題といいますか、問題が出てまいりました。それらに対応すべく、昨年10月にこの銭湯の問題も含めました5つの検討委員会、プロジェクトチームを設置したことから、それぞれの検討委員会の開催に時間をとられてしまったというのが実情でございます。 この銭湯の検討委員会につきましては、現在までに計5回ほど開催をいたしております。ちょっと言いわけがましくはなりますが、この年度末には検討結果がまとまる状況にはございません。いましばらくお時間をいただきまして、新年度の早い時期には中間報告的なものを議会に対してお示しができるのではないのかな、御報告ができるのではないのかなあと思っております。 以上でございます。 ◆17番(長谷川義仁君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 長谷川義仁君             〔17番(長谷川義仁君)登壇〕 ◆17番(長谷川義仁君) 今年度末までには、検討の結論が出せないと、来年度の早い時期にということなんですが、通常検討するというような御答弁があるとき、よく言われることなんですが、検討する、私の先輩なんかから役所で議員になって質問をして検討をすると言われれば、検討という言葉は議会言葉では一応聞きましたよと、だけどはっきりとペケと言わないようなふうに理解するのがいいよというような、そういう話も聞いたこともあります。そんなことのような意味で、この検討しますと言ったわけではないとは思います。今の御答弁からは、そういう意味じゃなかったことは一応了解しますが、それにしても6月ですから、それが先ほどおっしゃったような理由があるにしろ、まだできないと。建設ができない、お風呂をつくるということができないというんだったら意味は十分理解しますが、検討ですから、どのようにやっていくかって検討が6月からいまだにできてないということは何だろうかと。 そこで、私が思いますのは、お風呂をつくるということに対しての当局の姿勢というか、例えばそういう意見があると、できればつくっても悪くはないなあというぐらいの程度、それに対して、いや何とかそういう要望に対して、お風呂をつくってくださいという要望に対する要求にこたえていくということを何とかしなきゃいけないと、そらもうそんなにのんびりゆっくりやってられる問題じゃない、それを求めとる人たちにとっては非常に切実な問題であると、そういう受けとめ方をした上で検討するということになるんだったら、こんなに遅くはならないだろうという気が今いたしました。 そこで、お尋ねいたしますが、このお風呂を町なかにつくるということについて、当局検討するという、今検討してるという、その検討の姿勢ですが、今どのような姿勢で、まあまあ何とか検討してみて余裕があって、何とかできればやったらいいわとうぐらいなのか、何とかしてやる方向でいきたいというような思いも持ちながら検討をしているのか、その辺のスタンスといいますか、姿勢はどの辺なんでしょうか、お教えください。 ◎総務部長(山下卓延君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 総務部長             〔総務部長(山下卓延君)登壇〕 ◎総務部長(山下卓延君) 銭湯に対する基本的なスタンスというんですか、考え方ということでございます。 私、昨年6月の定例会では、長谷川議員さんの御質問に対してひとつ前向きに検討というような、前向きというような言葉をちょっと使った記憶もございますので、そういった意味では前向きに検討から入っております。 それで、その検討委員会の目的としては、銭湯の必要性に関すること、また銭湯施設の整備そのものに関することと。その他にも検討する事項はございますけども、主にはこの2つということでございまして、その必要性についても、もう最初の段階からありきということではなくて、さまざまな角度から総合的に考えようやないかというようなことで、委員の方から意見を出していただいて、今取りまとめておる、もうほぼ取りまとめる段階ではございますけども、そういった状況でございますので、よろしくお願いをしたいと思います。 ◆17番(長谷川義仁君) 議長 ○議長(氏家寿士君) 長谷川義仁君             〔17番(長谷川義仁君)登壇〕 ◆17番(長谷川義仁君) あまり問いが適切な問いでなかったんで、答えづらかったのかなというふうに反省もいたしますが、余り明確に私のほうに届かない答えだったなと感じがします。 そこで、これはお願いも含めてですが、この銭湯をつくるということについて、今全国というか、この大震災なんかで仮設住宅等で住まわれとる人たちが、何とかしなきゃいかんということで、連日テレビ等日本じゅうでそういうことについての対策をとろうということで、一生懸命頑張ってます。ところが、この善通寺の銭湯をつくるということについては、そのようなものではありません。見方によったら、そんなに大した問題でないかもしれません。しかし、それを今必要としている人たちもそんなに数も多くないかもしれません。しかしながら、問題の質としては、震災で家も流されて仮設住宅に住まなければならないというような問題と、それから善通寺の銭湯がなくなったということは、これは善通寺の経済事情という中で、経済的な衰退の中で銭湯というお仕事、社会情勢の変化の中で仕事がなくなっていって、そういう需要が満たされなくなった。そういう中で、特に高齢者の方なんかが非常に不便をかこつていると、そういう問題なんですね。 銭湯が、今よりもうちょっと快適な生活をしたいから、例えば三野のふれあい何とかパークみたいな、より健康を増進するというか、生活の質を高めていくいう意味でお風呂をつくると、そういう銭湯みたいなもんをつくるという、そういう意味合いもありますが、それと同時に今ある生活の、今までお風呂に入れとったのが入れなくなっているという、そういう生活が悪いほうになったのを、昔のようなレベルで何とか改築してもらえないかと、憲法でいう健康で文化的な最低限の生活を保障するみたいな、そういうたぐいの問題だと思うわけです。そういう意味で、それを何とかそういう事情というか、困難というか、そういうものを待ってる人も、ある人なんかはこんなこと言ってもどうせもう私あと何年、何カ月自分の命あるかわからんよと、そんなこと言ったってどうせ私の無理なんやろうなというような思いの中から言ってる人たちなんですね。あと10年、20年生きるような人っていうよりも、今それを求めてるのは、本当にあと一年なり二年とか、短い時間しか生きられない、そういう人たちが今困っていると、そういう人たちの願いというか、思いというか、そういったものにぜひ市はこたえてあげられるような、そういうものをしていただけないかということをぜひお願いして、要望と質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(氏家寿士君) 以上で長谷川義仁君の一般質問を終結します。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 一般質問が本日で終了しましたので、明14日から15日は休会といたします。 16日は午前9時より本会議を開きますので、定刻までに御参集ください。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れでございました。             午後1時58分 散会 ──────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項による署名者             議  長             議  員             議  員...