◆12番(
大林愛慶議員)
総務委員会における
調査研究の結果について、お手元に配付しております
調査報告書に基づき報告させていただきます。 本委員会では、昨年11月13日に
調査研究項目を効果的・効率的な
業務執行体制の実現に向けてと決定し、本年11月21日までに
先進地調査や計8回にわたる議論を重ね、
政策提言を取りまとめました。 以下、その内容について報告させていただきます。
地方自治体は、
少子高齢化や
高度情報化などの諸課題に対応し、将来にわたり住民に必要なサービスを継続して提供する責任があります。帯広市においては、これまで効率的な
行政運営を進め、たび重なる国の制度変更や複雑化、多様化する
住民ニーズに対応するため、
行財政運営ビジョンに基づく取組みや
人材育成基本方針に掲げる目指すべき職員像の実現に努めてまいりました。しかしながら、長時間労働等が社会問題となっている昨今、
本市職員についても業務の多様化や職員の大量退職の影響などにより、時間外勤務の増加や
有給休暇取得率の減少が見られています。また、近年は不適正な
事務処理も散見され、
市民生活に影響を及ぼす事案も発生しております。持続的な
行政運営を進めるためには、服務宣誓にある
地方自治体の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、市民全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを
職員一人ひとりが再度自覚するとともに、時代に即した改革を進め、一層の働きやすい職場環境の整備が重要であります。 以上から、効果的・効率的な
業務執行体制の実現に向け、次のとおり提言するものです。 第1の提言は、人材の育成です。 その方策の1点目として、現在の
職員研修は積極的に外部講師の活用が図られており、
コミュニケーション技術の向上など、技術的な
スキル習得が図られていますが、
職員一人ひとりが市民の立場に寄り添ったきめ細やかなサービスを提供するなど、市民全体の奉仕者としての責務と自覚を促す研修の強化に努めるべきであります。また、組織目標の一層の共有化を図りながら、
人材育成基本方針にある目指すべき職員像の実現に向け、人材そだち評価制度の浸透に努めるべきです。 2点目として、現在の市職員の
キャリアデザインは、総合職、ゼネラリストの育成を主として実施されていますが、安定的な
行政運営を進めるためには一定の専門職、スペシャリストの育成が必要であるため、多様な人材の育成に努めるべきであります。また、必要な知識、技術の継承に当たり、再
任用職員の積極的な活用を図るなど、次代を担う職員の育成を進めるべきです。 第2の提言は、働きやすい
環境づくりです。 その方策の1点目として、恒常的な
業務改善のため、
職員カイゼン運動などに取り組んでいるところではありますが、さらなる
業務改善に向け、
職員個々のアイディアや
業務改善提案が反映されやすい職場風土の醸成に努めるべきであります。 2点目として、さまざまな自治体においてAIや
ICT技術の導入により、住民の
利便性向上につなげる
業務改革が進められていることから、本市においてもこれらの事例を研究するとともに、住民福祉の向上と全体の奉仕者としての立場を踏まえた一層の
業務効率化を進めるべきです。 3点目として、職員のモチベーションの維持・向上を図るためには、時間外勤務の縮減や
有給休暇取得率の向上など、働きやすい
職場環境づくりが不可欠です。そのためには、各課の時間外勤務や
有給休暇取得日数等を分析し、業務量と人員配置が適切なバランスになるよう努めるべきであります。また、臨時・
非常勤職員に関しては、新たに
会計年度任用職員制度などが導入されることから、関係法令の趣旨に基づき、新制度への適切な対応に努めるべきであります。 以上が
総務委員会における
調査研究項目の調査結果の報告であります。 市長におかれましては、本委員会の報告を踏まえ、効果的・効率的な
業務執行体制の実現に向け、一層の取組みを期待し、
総務委員会の
調査報告を終了いたします。
○
大石清一議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
大石清一議長 別になければ、質疑を終わります。 以上で
委員会報告第3号を終わります。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
大石清一議長 日程第5、
委員会報告第4
号建設文教委員会における
調査報告についてを議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。
横山明美建設文教委員長、登壇願います。 〔
横山明美建設文教委員長・登壇〕
◆19番(
横山明美議員)
建設文教委員会における
調査研究の結果について、お手元に配付いたしております
調査報告書に基づき報告させていただきます。 本委員会では、本年5月に
調査研究項目を
除雪対策についてと決定し、去る11月20日までに
先進地調査や6回にわたる議論を重ね、
政策提言を取りまとめました。 以下、その内容について報告させていただきます。 雪とともに暮らす地域にとって、
除雪対策は住民の
日常生活や経済活動を維持するために極めて重要な課題であります。こうした中、帯広市では
除雪対策を計画的に推進していくため、帯広市
総合除雪基本計画及び年度ごとの
除雪実施計画を策定し、これらの計画に基づき、効率的・効果的な除雪や
市民協働による除排雪に努めてきました。しかしながら、
少子高齢社会の進行やライフスタイルの変化などにより、除雪に対する
市民ニーズも多様化、複雑化してきております。また、近年は例を見ない湿った雪や大雪により、
市民生活に大きな影響を及ぼす事案も発生していることから、今後の
除雪対策に関し、次のとおり提言するものであります。 第1の提言は、除雪のあり方であります。 その方策の1点目として、降雪量や降雪時間帯、雪質により道路上の積雪状況が刻々と変化するため、早期に除雪すべき路線への対応など、より適切な
除雪出動に努めるべきであります。また、大雪時は特に交通障害などが発生し、
日常生活に大きな混乱を招くほか、
除雪作業に支障を来すおそれがあるため、
除雪状況や降雪による被害予測の迅速な周知に努めるなど、災害対応の観点を踏まえ、大雪時の除雪のあり方について検討すべきであります。 2点目として、除雪により路側帯や交差点に積み上げられた雪山は、交通渋滞やさまざまな事故を誘発する危険があります。スムーズな車の流れや交差点での見通しを確保するため、雪山解消に向け、公園や空き地などを雪捨て場として活用できる仕組みを検討すべきであります。 3点目として、
除雪業務安全連絡協議会から
リース車両の委託費や
人件費高騰への対応など、改善要望も出ているため、要望内容を踏まえた適正な
委託費計上に努めるべきであります。また、本市の一時除雪は距離制の
委託契約となっておりますが、時間制を採用している自治体もあることから、
委託契約のあり方についても検討すべきであります。さらに、除雪費の当初予算額と決算額に大きな乖離が発生していることを踏まえ、
予算計上のあり方についても検討すべきであります。 第2の提言は、
除雪体制であります。 その方策の1点目として、積雪がない期間に道路形状や交通量等を把握することにより、降雪時に効率的な除雪が行えることが期待できるため、年間を通した
道路管理体制の構築に向け、検討すべきであります。 2点目として、
除雪体制の充実・強化を図るため、市民からの問い合わせや要望に迅速に対応することが期待できる
除雪車両へのGPSの搭載など、
ICT技術の導入、活用に向けて積極的に検討すべきであります。また、
路面対策設備において、
路面凍結防止剤散布装置のふぐあいやロードヒーティングに係る電気代も増大していることから、計画的な修理や整備、
状況調査に努めるべきであります。 3点目として、
除雪業務に従事するオペレーターの不足や高齢化の問題が深刻化しているため、
大型特殊免許取得費用の補助や請負業者が通年雇用できる委託方法など、人材の確保・育成に向けた対策を検討すべきであります。また、公共事業の減少などにより機材や人員の確保が困難となり、市の
除雪業務を請け負いできない業者も見受けられるため、
委託除雪共同企業体の維持に向けて検討すべきであります。 第3の提言は、市民への適切な
情報提供と
市民協働であります。 その方策の1点目としては、除雪に関しての市民理解を高めるため、国、道との連携状況や役割の周知、
イラスト等を使用したわかりやすい周知、
除雪実績等の積極的な公開を行うなど、一層の
情報提供に努めるべきであります。また、適切な除雪であっても、さまざまな条件下で
苦情件数が増減するため、除雪1回当たりの
苦情件数としている成果指標のあり方を検討すべきであります。 2点目としては、市民が気軽に
路面管理に協力できるよう、焼き砂の配布場所の増設やさらなる周知を行うとともに、利用しやすい砂袋の形態について検討すべきであります。また、他の自治体においては、市の
除雪協力業者の一覧表を市民に公表している例もありますことから、市民が除排雪を依頼する際の参考となるよう、適切な
情報提供に努めるべきであります。 3点目としては、協働の
まちづくりを進めるため、生活道路の除排雪を行う
パートナーシップ除排雪制度を実施しておりますが、利用する町内会も限られていることから、さらなる利用促進に向けて検討すべきであります。 以上が
建設文教委員会における
調査研究項目の調査結果の報告であります。 市長におかれましては、本委員会の報告を踏まえ、
除雪対策について一層の取組みを期待し、
建設文教委員会の
調査報告を終わります。
○
大石清一議長 ただいまの
委員長報告に対する質疑を行います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
大石清一議長 別になければ、質疑を終わります。 以上で
委員会報告第4号を終わります。
~~~~~~ 〇
~~~~~~
○
大石清一議長 日程第6、議案第94号平成30年度帯広市
一般会計補正予算(第5号)外10件を一括して議題といたします。 直ちに
提案理由の説明を求めます。
米沢則寿市長、登壇願います。 〔
米沢則寿市長・登壇〕
◎
米沢則寿市長 議案第94号から議案第104号までの各案件について一括して御説明いたします。 初めに、議案第94号平成30年度帯広市
一般会計補正予算(第5号)のうち歳出について御説明いたします。 第10款総務費は、国民年金第1号被保険者の産前産後期間における
保険料免除制度の開始に伴う
システム改修費を追加するものであります。 第15款民生費は、
灯油価格高騰対策として
灯油引換券の交付に係る経費を追加するほか、
サービス利用者の増加などに伴い、
障害者自立支援給付費を追加するものであります。 第20款衛生費は、
帯広高等看護学院の
運営経費に係る
普通交付税措置額の増加に伴い、分担金を減額するものであります。 第50款教育費は、全道・
全国大会出場者の増加に伴い、
各種大会派遣事業補助金を追加するものであります。 第60
款諸支出金は、
帯広高等看護学院の
運営経費に係る
普通交付税措置額の増加に伴い、負担金を追加するものであります。 次に、歳入について御説明いたします。 第40
款地方交付税は、
特別交付税を追加するものであります。 第60
款国庫支出金及び第65
款道支出金は、
事業実施に伴う負担金などを追加するものであります。 第70
款財産収入は、
基金積立金利子を追加するものであります。 第75款寄附金は、多くの皆様の御厚意により寄附が寄せられておりますので、寄附者の意向に沿い、
福祉基金などに積み立てるとともに、お
びひろ応援寄附金の受納に係る委託料及び手数料に寄附金を充当するものであります。 また、図書館において
図書資料等を購入するものであります。 なお、詳細については、お手元の議案に添付されております資料を御参照くださいますようお願いいたします。 また、多くの品物による寄附もいただいておりますので、これらについても寄附の趣旨に沿った形で今後の市政執行に有効活用させていただきたいと考えております。 第80款繰入金は、
財政調整基金繰入金を減額するものであります。 次に、
債務負担行為については、
動物園管理業務委託ほか2件について
債務負担行為を設定するものであります。 次に、議案第95号平成30年度帯広市ばん
えい競馬会計補正予算(第3号)につきましては、
勝馬投票券発売収入の増加が見込まれますことから、それに伴う払戻金等の所要経費を追加するほか、出走頭数の増加に伴う報償費などを追加し、その財源として
収益事業収入を追加するものであります。また、ばん
えい競馬を応援する寄附が寄せられておりますので、寄附者の意向に沿い、ばん
えい競馬振興基金に積み立てるとともに、お
びひろ応援寄附金の受納に係る委託料及び手数料に寄附金を充当し、ばん
えい競馬財政調整基金繰入金を減額するものであります。 次に、議案第96号平成30年度帯広市
下水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、帯広川
下水終末処理施設維持管理業務委託について
債務負担行為を設定するものであります。 次に、議案第97号帯広市
手数料条例の一部改正につきましては、建築基準法の一部改正に伴い、仮設興行場等の建築に係る許可申請等に関する手数料を整備するほか、所要の整理をするものであります。 次に、議案第98号帯広市
建築基準法施行条例の一部改正につきましては、建築基準法の一部改正に伴い、診療所等の外壁などに係る制限を廃止するほか、所要の整備をするものであります。 次に、議案第99号帯広市
地区計画区域内建築物の制限に関する条例の一部改正につきましては、建築基準法の規定に基づく建築物の制限を定める区域に西19条北地区地区整備計画区域を新たに加えるほか、所要の整備をするものであります。 議案第100
号財産取得につきましては、都市計画緑地、
中島緑地用地として帯広市西22条北4丁目4番12ほか2筆、面積1万9,003.35平方メートルの土地を金額4,032万6,731円で佐々木さとし氏から取得するものであります。 次に、議案第101号及び議案第102号の公の施設の
指定管理者の指定につきましては、株式会社成井を十勝川
河川敷運動施設及び
札内川河川敷運動施設の
指定管理者にそれぞれ指定するものであります。指定期間につきましては、いずれも平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5年間とするものであります。 次に、議案第103
号十勝圏複合事務組合規約の変更につきましては、ごみ処理施設及び最終処分場の設置、維持管理・運営に関する事務の構成市町村に清水町、本別町、足寄町及び陸別町を加えるものであります。 次に、議案第104
号市道路線の認定につきましては、開発行為による道路新設に伴い、新たに路線を認定するものであります。 以上、よろしく御審議賜りますようお願いいたします。
○
大石清一議長 ここでお諮りいたします。 ただいま説明を受けました各案件に対する大綱質疑については、議事の都合により後日これを行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
大石清一議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。 以上で本日の日程は全部終わりました。 ここでお諮りいたします。 本会議は議事の都合により、4日から7日まで休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
大石清一議長 御異議なしと認めますので、そのように決定いたしました。したがって、次回の本会議は12月10日午前10時に開きます。 本日はこれをもちまして散会いたします。 午後1時32分散会...